ベルクが品出し、売場画像収集のMUSE開発ストアロボット「Armo」の導入店舗を埼玉県、群馬県の10店に拡大
2025.02.05
ベルクが小売店舗向けロボットの開発、販売を手がけるMUSEが開発したストアロボットの導入店数を10店に拡大した。ストアロボットはMUSEが開発した製品版モデル「Armo One(アルモワン)」で、すでに埼玉県内の和光西大和店(和光市)および北坂戸店(坂戸市)の2店で2024年6月から導入済み。今回を埼玉県、群馬県の8店に導入され、25年2月以降、運用を開始する。既存店で想定を上回る成果を上げたことを受け、この導入拡大が実現した。

追加で導入する店舗は次のとおり。すねおり店(埼玉県鶴ヶ島市)、南古谷店(埼玉県川越市)、川越東田町店(同)、川越小仙波店(同)、東松山新郷店(埼玉県東松山市)、坂戸石井店(埼玉県坂戸市)、鶴ヶ丘店(埼玉県鶴ヶ島市)、クルベ竜舞店(群馬県太田市)。
「Armo」は、ロボットと店内データの活用を組み合わせることで、小売店舗における人手不足の解消と、売場の活性化を同時に実現するプラットフォームを標ぼうする。
拡張ユニットを交換することで、品出しや売場画像の収集など、複数の業務を1台で行うことが可能。収集した売場データは、クラウドサービス「Eureka Platform」に蓄積され、小売業者やメーカーがリアルタイムで商品棚の画像や欠品、棚割りのかい離などの解析結果を確認することができる。店舗運営の効率化や最適な棚割りの作成を支援するツールとなる。
MUSEによると店舗では品出しの最大30%の工数が削減でき、さらにマルチユースで活用することによって5倍程度のROI(投資対利益)を実現することが可能となるとしている。
ベルク取締役システム改革部長原田氏は次のようにコメントする。「2023年6月より、ストアロボット「Armo」の検証を進めてきました。その背景は、小売業の課題である品出しや商品搬送業務の負荷軽減です。これは、今後加速する人手不足や賃金上昇への対策になる一方で、従業員の働きやすさにもつながると考えています。この改善を通じて、これまで以上にお客様に支持される店舗、売場づくりを進めて行きたいと思っています。
そして、2024年6月に2店舗を選定し、運用検証と改善に取り組みました。その結果、安全かつスムーズに店舗オペレーションに組み込まれ、当初我々が想定していた以上の成果を上げることができました。この検証結果を受けて、店舗数を10店舗に拡大し水平展開を行っております。現在は主に品出し業務に活用していますが、今後は売場の棚画像可視化や販促業務など多用途での活用をMUSE社と一緒に検討、構築して行きたいと考えています」。