ツルハHD・花王・セブン銀行等で、デジタル通貨を活用した実証実験を開始
2022.06.01
株式会社セブン銀行が幹事を務める小売り・流通分科会は、小売企業とそのパートナー企業(メーカー・卸売)間での取引に伴う決済業務に、デジタル通貨DCJPY(仮称)を活用する実証実験を、2022年6月9日より開始すると発表した。
本実証実験を通じ、企業間での受発注から支払いまでの一連の商取引にブロックチェーンを使ってデータの真正性を担保しながらシステム上で完結し、サプライチェーンに関わる業務の効率化、高度化に向けた効果検証を行う。
本実証実験には、株式会社ツルハホールディングス、TISインテックグループの株式会社インテック、株式会社日立製作所、また協力企業として花王グループカスタマーマーケティング株式会社、株式会社サイバーリンクスが参加する。
■実証実験の概要
小売り・流通分科会では、小売流通分野における商取引の効率化・高度化に向け、納品管理や物流など様々な先行事例を共有しながら、同分野におけるデジタル通貨を活用したユースケースの検討や、スマートコントラクトを適用できる業務の検討などを行っている。
今回の実証実験では、小売・卸売の企業間における流通BMS(EDIサービス)を用いた商取引において受発注から支払いまで一連の流れをデジタルで完結することにより、主に商品受領後の資金決済業務における効率化の検証を行う。
具体的には、担当者の負担となっている書類の照合・確認などの作業に対し、EDIとブロックチェーンを連携した環境上で、全ての取引データの真正性を担保した上で共有し、デジタル通貨を使って決済・送金を自動化することで、一連の流れをデジタルで完結させる。
実証実験のフロー図
実証実験の概要図
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