コインプラスとは?特徴や、消費者と店舗それぞれのメリットなどを解説

2022.04.14

2022.03.31

出所:coinplus.jp

コインプラスは、リクルートと三菱UFJが展開する決済ブランド。全国20万店以上で利用でき、セキュリティ面で安全に使えるなど様々なメリットがある。

今回は、リクルートと三菱UFJ銀行が共同出資した「リクルートMUFGビジネス」が手がける「コインプラス(COIN+)」について紹介したい。

この記事では、コインプラスの特徴と、リクルートと三菱UFJ銀行が展開する決済サービスブランドである点について詳しく解説する。

今や多くのQRコード決済サービスが登場しているなかで、どのサービスを使えばよいのか悩んでいる人も多いだろう。毎日の生活のなかでの決済をより便利にするために、コインプラスの利用を検討している場合には、参考にしてほしい。

コインプラスとは?どんな決済方法?

コインプラス(COIN +)の特徴

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コインプラスは、「エアウォレット(AirWALLET)」アプリで利用可能な、新しいキャッシュレス決済ブランド。

コインプラスを利用する場合には、リクルートMUFGビジネスが提供する、デジタル口座管理と決済が可能なアプリの「エアウォレット」をダウンロードする必要がある。

コインプラスは「エアウォレット」で管理する銀行口座からの支払いや送金、出金時の手数料が無料である。

そのため、毎日のショッピングでの活用が大いに期待できる。小売店舗や企業が自社のアプリに決済機能を連携させるケースが増えてきているのが最近のトレンドである。

コインプラスも、小売大手の提供するアプリとの連動を推進しつつある。普段の買い物のなかで利用する機会が増えていくことが予想されるコインプラスは、決済手数料が低く設定されているため、店舗側にも導入のメリットが大きいのが特徴の決済サービス。

コインプラスはリクルートと三菱UFJ銀行が展開する決済サービスブランド

コインプラスは、リクルートと三菱UFJ銀行が展開する決済サービスブランドである。

キャッシュレス決済サービスを利用する場合には、セキュリティ面での不安が常に出てくるものである。その点、コインプラスは大手銀行である三菱UFJ銀行がサービス提供元ということで、安心して利用できると考える人も多いのではないだろうか。

コインプラスは、大手銀行に直結していることでセキュリティ上の安全性も高いサービスだ。

また、決済手数料を業界でも最安の基準に設定することにもつながっている。実は、決済手数料が高いキャッシュレス決済サービスは、経常利益率が低いとされる地方の小売店などには普及しにくいと考えられている。

そのため、より多くの店舗でコインプラスが導入されていくことを目指し、決済手数料をおさえた形でサービスがスタートされた。今後は、幅広い業種の店舗でコインプラスの導入に期待が持てるだろう。

消費者がコインプラスのメリットは?

安心・安全に使える

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コインプラスを利用するメリットの1つ目は、安心・安全に使える点である。コインプラスは、なりすましによる不正利用を防ぐ仕組みを採用している。

コインプラスで決済が可能なアプリには、2段階認証を導入しているため、不正利用を早期に発見することが可能である。電話番号とパスワードを入力してログインしたあとに、SMS認証コードも必要だ。利用端末以外からのアクセスがあると、自動で通知が届くので安心である。

また、コインプラスでは、不正ログインや不正取引を常に専門チームがモニタリングしている。怪しい取引の兆候を早期に検知し、被害の防止と発生時の被害拡大を防ぐ効果が期待できる。

さらに、もしも不正利用などでの被害にあった場合には、全額補償制度があるのも安心できるポイントだ。高度なセキュリティレベルを維持するコインプラスのサービスなら、利用時に不安を感じる必要がないのも、消費者がコインプラスを利用するうえでの大きなメリットだといえるだろう。

アプリで便利に使える

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コインプラスを利用するメリットの2つ目は、アプリで便利に使える点である。近年では、キャッシュレス決済の利用者は年々増加傾向にある。これには、新型コロナウイルス感染症の拡大により、QRコード決済や電子マネーなどの非接触型の決済方法の利用ニーズが高まってきているという背景も考えられる。

外出時の支払いを、かざすだけで接触なく完了できるのは、感染対策を徹底するうえで、多くの消費者がぜひ利用したいと考える方法なのだ。コインプラスを利用する場合には、まずリクルートMUFGビジネスが提供する無料アプリ「エアウォレット」でアカウントを作成する。

作成したコインプラスアカウントは、複数のアプリで共通して利用が可能である。コインプラスに登録した銀行口座や、残高も共通して利用できるので、何度も登録をする手間がかからないのだ。

また、「エアウォレット」アプリの操作性が高いのも、コインプラスを利用するうえで消費者にうれしいポイントである。手軽にキャッシュレス決済を導入可能なので、コインプラスの利用開始を検討してみたいものだ。

無印良品でも使える?加盟店は全国20万店以上

利用可能な加盟店が全国20万店以上と多いのも、コインプラスを利用するメリットである。コインプラスが利用可能な20万点以上の店舗では、レジ横に「COIN+」のマークが表示されているので、確認してほしい。

キャッシュレス決済サービスを利用しはじめても、利用できる店舗が少ない場合には、生活のなかでの利便性の向上を実感することは難しいはずである。

その点で、コインプラスは利用可能な加盟店が多いので、外出先でのショッピングや飲食店など、さまざまな店舗で決済する際の活用が期待できるのだ。コインプラスは、通常のキャッシュレス決済サービスとは異なり、他社のアプリに組み込むことが可能なサービスである。

そのため2022年春には、株式会社良品計画が経営する「無印良品」のアプリ、「MUJI passport」との連携が予定されている。全国の無印良品で利用が可能となるのを皮切りに、そのほかの小売店でも今後の利用拡大が見込まれているのが現状である。

店舗がコインプラスを導入するメリットは?

出所:coinplus.jp

費用負担が軽く気軽に導入できる

店舗の費用負担が軽く、気軽に導入できるのがコインプラスを導入するメリットである。ほかの決済サービスの手数料は、店舗にとって負担となるケースも多い。

一方三菱UFJ銀行も出資しているリクルートMUFGビジネスが提供するコインプラスでは、決済手数料税抜き0.99%となっている。銀行直結型のサービスにより、中間決済ルートの省略をしたことで実現している。

また、iPad、iPhoneを所有していれば初期費用はかからず、月額固定費も0円となっている。

また、コインプラスでは、ポイント負担分を除いて決済手数料を算出しており、これにより、さらに店舗の負担を少なくする効果が期待できる。

Airペイ経由で簡単に申し込める

「Airペイ」経由で簡単に申し込めるも、店舗がコインプラスを利用するうえでの大きなメリットである。「Airペイ」は、店舗での決済を一括して管理できるシステムだ。

クレジットカードをはじめ、電子マネーやQRコード、店舗のポイントなどもあわせて管理が可能なのだ。「Airペイ」は、国際カードブランドをはじめとして、37種類の決済手段に対応できるのが特徴だ。

この「Airペイ」がコインプラスの取り扱いを開始したことで、よりコインプラス導入へのハードルが下がったといえるであろう。そのため、すでに店舗で利用しているiPhoneかiPadとカードリーダーがあれば、初期費用を一切かけずにコインプラスが導入できるのである。

「Airペイ」は、日本全国の幅広い業態で導入がすすんでいる決済サービスであるため、コインプラスをスムーズに導入できる店舗が多いと考えられるのだ。

また、新型コロナウイルス感染症対策の一環として新たなキャッシュレス決済サービスの導入を検討している店舗でも、コインプラスの導入を検討してみてほしい。手間や導入コストをかけずに、期待以上の効果が実感できるに違いない。

コインプラスまとめ

かざすだけの非接触で支払いが完了するキャッシュレス決済は、今後ますます需要が伸びるサービスだと考えられる。現在、多くの企業がしのぎをけずるキャッシュレス決済サービス市場。

新規参入した決済ブランドは、より消費者と店舗に導入のメリットが求められる状況だ。コインプラスは、無料で出入金管理が可能で、利用できる店舗数が多いのが消費者にとってのメリットである。

また、店舗にとってのメリットは、なんといっても手数料が業界最安値の0.99%であることだ。また、利便性が高いとの定評がある「Airペイ」で簡単に導入できるのもメリットのひとつである。

さまざまなキャッシュレス決済サービスがあるが、それぞれに日々の消費行動によって、利用すべき決済ブランドは異なってくる。利用が多いサービスや店舗でお得に使える決済ブランドを選びたいものだ。

店舗独自のアプリにも連携可能なコインプラスは、日頃の利用頻度が高い店舗のアプリに組み込まれる可能性も高い。また、全国の店舗に広く普及している「Airペイ」で手軽に導入可能なので、この機会に利用を検討してみてはいかがだろうか。

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