au PAY(エーユーペイ)とは?使い方や使える店舗、利用メリットなどを解説

2022.04.14

出所:au PAY

キャッシュレス決済の中でも、年々利用者数が伸びているスマホ決済サービス。現金のやり取りが発生せず、コロナ禍においては一層注目が集まっている。

スマホ決済の普及に伴い、多様なサービスが展開されているが、その中でも高い人気を誇るのがau PAYだ。本記事では、au PAYの基本情報から利用するメリット、具体的な使い方まで解説していく。

au PAYとは?

au PAYとは、大手三大キャリアのauも手掛けていることで有名な、株式会社KDDIが提供するスマホ決済サービスだ。スマホ画面もしくは店頭の決済用コードを読み取るだけで、楽々支払いを済ませられるのが最大の魅力。

入会金や年会費は不要で、さらにPontaポイントが貯まるなど、お得なサービスも充実している。

au PAYはauユーザーでなくとも利用可能

「au」と名の付いたau PAYだが、auユーザーでなくともサービスを利用できる。au PAYの前身とも言える、電子マネータイプのau WALLET(現:au PAYカード)は、auのスマホや携帯電話、auひかりを契約するユーザーしか利用できなかった。

しかし、au PAYは「au ID」の新規登録と「au PAYアプリ」のダウンロードを行うことで、誰でも利用可能となっている。

利用者数が多く安心のスマホ決済サービス

今や数多く展開されるスマホ決済サービスの中でも、au PAYは非常に高い支持を得ており、2021年11月時点の会員数は約2,750万人に上る。
さらに、消費者動向・市場調査を行うMMD研究所が実施した「2022年1月スマートフォン決済(QRコード)利用動向調査」によると、最も利用しているQRコード決済サービスとして、下記のような結果が得られた。

  • PayPay(45.4%)
  • d払い(16.7%)
  • 楽天ペイ(16.7%)
  • au PAY(13.5%)
  • メルペイ(3.0%)

※18歳~69歳の男女23,566人を対象に調査

au PAYは、4番目に利用者数が多いスマホ決済サービスとなっている。便利な反面、セキュリティ面も気になるスマホ決済サービスであるが、実績豊富なau Payで安心して利用できると言えるだろう。

au PAYを使える店

au PAYを利用可能な店舗は日々拡大しており、2021年11月時点では、全国453万ヶ所のポイント・決済加盟店で使用できる。業態に関しても、コンビニ・スーパー・百貨店・飲食店・ドラッグストア・家電量販店など多岐に渡る。

コンビニを例に挙げると、下記店舗でau PAYを利用可能だ。

  • セブン-イレブン
  • ファミリーマート
  • ローソン
  • ローソンストア100
  • ナチュラルローソン
  • デイリーヤマザキ
  • ミニストップ
  • セイコーマート
  • ポプラ

利用者数の多いPayPayでも、2021年上期時点で加盟店数は344万ヶ所以上となっており、au PAYより店舗数は少ない。各店舗が積極的にau PAYを導入し始めているのがわかる。なお、au PAYを利用できる店舗は、公式サイトから地図上でも探せるため、ぜひ事前にチェックしてみて欲しい。

ネット支払い・請求書支払いでも利用できる

auPAYはコード支払い以外に、ネット支払い・請求書支払いのサービスも提供している。

ネット支払いは、オンラインショッピング・デリバリー・タクシーの配車など、ネット上の決済もau PAYで行えるサービス。請求書支払いは、電気・ガスなどの公共料金やショッピング代金の払込票をコードリーダーで読み取ることで、au PAY決済ができるサービスとなっている。

支払いをau PAYに統一すれば、支出を一元管理することも可能だ。

au PAYのメリットとは?

多様なスマホ決済サービスが存在する中で、au PAYを利用することにどのようなメリットがあるのか、解説していく。

au PAY残高へのチャージ方法が豊富

au PAYで決済を行う際は、au PAY残高へ事前にチャージする必要がある。チャージ方法としては下記の通り。

  • auかんたん決済で通信料金と合算してチャージ(au、UQユーザー限定)
  • au PAYカードなどクレジットカードからチャージ(カード指定あり)
  • auじぶん銀行など銀行口座からチャージ(金融機関指定あり)
  • セブン銀行ATM・ローソン銀行ATMからチャージ
  • Pontaポイントからチャージ
  • au PAYギフトカードに記載のコードからチャージ
  • auショップでチャージ
  • ローソンでau PAY プリペイドカードを使用してチャージ

auかんたん決済やクレジットカード、銀行口座を利用すれば、いつでも手軽にチャージ可能。

また、コンビニATMやauショップなどで、現金チャージできるのも魅力的なポイント。指定された場所でチャージが必要という不便性はあるものの、極力クレジットカードを使用したくない人や、決めた金額だけチャージしてau PAYの使い過ぎを防止したい人にも最適。

なお、au PAY残高の上限金額は100万円で、チャージ方法によって1円単位や1,000円単位など、チャージ可能な金額幅が変わる点にも注意したい。

Ponta提携店でポイントを二重取りできる

au PAYで料金を支払うと、200円(税込み)でPontaポイントが1ポイント貯まる仕組みとなっている。Pontaポイントは「1ポイント=1円」として利用可能なため、実質0.5%の還元を受けられる。前述の通り、Pontaポイントはau PAY残高にチャージできるので、還元されたポイントの使い道がないということも起きない。

また、Ponta提携店の場合、Pontaカードもあわせて提示すれば、さらにポイント還元を受けることが可能。Pontaカードの還元率は提携店により、100円もしくは200円につき1ポイントと変わるが、au PAYとの併用でポイントを二重取りできて非常にお得である。

クレジットカードを利用したチャージでポイントを二重取りできる

au PAY残高をチャージする際、クレジットカードを利用することで、ポイントを二重取りできるのもメリット。例えば、au PAYカードで残高をチャージすれば、1.0%のクレジットカード還元を受けられる。

au PAYで決済を行うと、0.5%のポイント還元を受けられるため、合計1.5%の還元となる。よりお得にau PAYを利用したい人は、クレジットカードで残高チャージを行いたい。

オートチャージ機能が便利

au PAYカード・auかんたん決済・auじぶん銀行をチャージ方法に指定している場合、オートチャージ機能を利用できる。オートチャージ機能には、決済時に不足分の金額だけ自動チャージする「リアルタイムチャージ」と、残高が設定額未満になったら決済時に自動チャージする「一定額チャージ」の2種類が存在する。

支払いの度にauPAY残高を確認する必要はなく、加えてチャージする手間もない。利便性の高さが魅力の機能だ。

ただし、au・UQ mobile・povoのユーザーだけ利用できるなど、条件が設定されているため、au PAY公式サイトから事前にチェックして欲しい。

定期的にキャンペーンを実施

au PAYでは、定期的にお得なキャンペーンを実施しているのも人気の理由。例えば、2022年4月1日~4月30日にかけて、大手コーヒーチェーン店のタリーズコーヒーとキャンペーンを実施。

au PAYのコード支払いで1回200円(税込)以上利用すると、最大10%の還元を受けられる。他にも、auスマートパスプレミアム会員限定ではあるが、ローソンで200円(税込)以上の買い物をする際に使用できる50円OFFクーポンを配信。au PAYのPonta還元とキャンペーンを併用すれば、日々の出費を減らすことが可能だ。

現在開催中のキャンペーンはこちらからご確認を。

au PAYの初期設定・登録方法とは?

au PAYを初めて利用する人向けに、ここでは初期設定・登録方法を画像付きで解説していく。

まず、iPhoneのApp StoreもしくはAndroidのGoogle Playから、「au PAY」と検索してアプリをインストールする。

インストールが完了したら、au PAYのアプリを起動。au PAYアプリの概要が解説されるので、内容を確認しながら画面を進めていく。

内容を確認後、画面下の『ログイン / 新規登録』をタップする。

ログイン画面が表示されるので、すでにau IDを所有している場合は、入力して『次へ』をタップ。所有していない場合は、『au ID・au PAYを新規登録する』をタップしてIDを作成する。

ここでは、新規登録する方法で解説していく。

新規登録画面では、電話番号の入力から行う。電話番号入力後に『次へ』をタップすると、SMSで確認コードが送信される。

確認コードをアプリに入力し、『次へ』をタップする。

電話番号の認証が完了すれば、個人情報の入力を行っていく。画面を下へスクロールすると、auサービスの利用規約に関するリンクが並んでいるので、確認後に『規約に同意して次へ』をタップ。

登録内容の確認』画面にて、入力内容をチェックし、問題なければ『登録』ボタンをタップする。

登録完了』の画面が表示されれば、『次へ』をタップ。

au IDの登録完了後は、Ponta連携の設定を行っていく。『Pontaポイント利用手続き』の画面が表示されるので、『お持ちのPontaカードと連携する』もしくは『新しいPontaカードを発行する』をタップ。

ここでは、すでにPontaカードを所有している前提で進める。

リクルートIDとPonta会員IDを連携している場合は、『PontaWeb会員と連携する』をタップ、Pontaカードに記載の会員IDからログインする場合は、会員IDを入力して『次へ』をタップする。

カードを読み取る』をタップすれば、カメラにカードをかざすだけで会員IDが画面に反映される。

Ponta会員IDを入力する方法を例に、次へ進めていく。

本人確認のため、Ponta会員情報に登録済みの生年月日・電話番号を入力する。入力後、画面下の『次へ』をタップ。

会員情報が確認されれば、Pontaカードとの連携に関する規約が表示される。『同意する』が選択されていることを確認し、『Pontaポイント利用に関する規約等に同意してPontaカードを連携する』をタップ。

最後に、『Pontaカード連携完了』の画面が表示されれば、初期設定は終了となる。

au PAYの使い方・支払い方法とは?

次に、au PAY残高のチャージ方法と、店舗での支払い方法を解説していく。

au PAY残高のチャージ方法

au PAYの初期設定完了後、アプリを起動するとホーム画面へ遷移できる。残高をチャージする場合は『チャージ』のボタンをタップ。

チャージ方法の選択画面が表示されるので、利用したい方法を選ぶ。ここでは、クレジットカードを選択する。

支払い方法にクレジットカードを選択すると、カード情報の登録画面が表示される。カード情報を入力後、『登録する』をタップ。

クレジットカードチャージ』の画面でチャージ金額を入力する。クレジットカードは複数登録できるため、使い分けたい場合は『クレジットカードを追加登録する+』から新たにカード情報を入力。

チャージ金額と、利用するクレジットカードを選択後、『チャージする』をタップする。

クレジットカード会社の本人認証サービスへ遷移するので、パスワードを入力し、『送信』をタップすればチャージは完了となる。他の支払い方法に関しても、画面に表示される案内通りチャージを進めて欲しい。

au PAYを店頭で利用する方法

au PAYを店頭で使う方法としては、下記2種類が存在する。

  • コードを提示して店舗スタッフが読み込む決済
  • 店舗が提示したコードを利用者が読み込む決済

店舗によって利用方法は異なるため、両方の使い方をチェックしておいて欲しい。

コードを提示して店舗スタッフが読み込む決済

au PAY決済のホーム画面下部に『コード支払い』のメニューがあるので、タップする。

アプリに決済用コードが表示されるのを確認する。

決済用コードをレジスタッフへ提示し、読み込んでもらえば支払いは完了となる。

出所:au Pay

店舗が提示したコードを利用者が読み込む決済

au PAY決済のホーム画面下部の『コード支払い』、もしくは画面上部の『コード読取』をタップする。

コードの読み取り画面が表示されるので、店頭の決済用コードをカメラの枠内に収める。決済用コードはレジスタッフから提示、もしくはレジ横などに立て掛けられているケースが多い。

出所:au Pay

支払い金額を入力して『OK』をタップすれば、決済は完了となる。

出所:au Pay

au PAYの使い方は以上だ。

au PAYのまとめ

au PAYはauユーザー以外でも利用できるスマホ決済サービスで、会員数は約2,750万人と非常に高い支持を得ている。それに伴い、au PAYの加盟店数も伸長しており、多様な店舗で利用可能となった。

現金不要で決済できる利便性の高さもさることながら、Pontaやクレジットカードのポイント還元を受けられるのは大きなメリット。昨今、電気料金・ガス料金・食料品・生活用品などの値上げが後を絶たず、家計に大きな打撃を与えている。スマホ決済サービスを活用し、少しでも生活の負担を軽減してみて欲しい。

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