ゆうちょPayとは?使い方や使える店舗、利用メリット、ポイント還元などを解説
2022.05.17
2022.04.15
政府のキャッシュレス推進も後押しし、普及率が上昇しているスマホ決済サービス。PayPay・LINE Pay・メルペイなど、数多くのスマホ決済サービスが登場している中、ゆうちょ銀行口座を登録して利用できるのが、ゆうちょPayだ。
本記事では、ゆうちょPayの概要やメリットをまとめた後、初期設定方法から実際に店舗で利用する方法まで解説していく。
ゆうちょPayとは?
ゆうちょPayとは、株式会社ゆうちょ銀行が提供するスマホ決済サービスの1つ。専用のスマホアプリを利用し、自身もしくは店舗スタッフが決済用コードを読み取ることで、キャッシュレスで支払いを済ませられる。
ゆうちょPayがリリースされたのは2019年5月。人気スマホ決済サービスであるPayPayは2018年10月、楽天ペイは2016年10月のリリースであったため、比較的新しいサービスとなっている。
ゆうちょPayの利用にはゆうちょ銀行の口座が必要
ゆうちょPayの利用には、専用アプリだけでなく、ゆうちょ銀行の口座が必要となる。スマホ決済サービスの中には、クレジットカードや現金で残高をチャージできるものも多いが、ゆうちょPayが対応するのはゆうちょ銀行のみ。
ゆうちょ銀行の口座を所有していない人は、利用できないサービスのため注意してほしい。なお、ゆうちょPayの利用自体に入会金・年会費は発生しない。
支払い代金はゆうちょ銀行の口座から即時引き落とし
ゆうちょPayを利用して支払う代金は、ゆうちょ銀行の口座から即時で引き落とす仕組みとなっている。クレジットカードのように後から請求がまとめて来ないため、口座残高を都度チェックすれば、請求書を見て使いすぎたと後悔することもない。
また、ゆうちょPayは残高のチャージが不要であるのも大きな特徴。残高が足りず、会計時に急いでチャージするという事態も起きない。
ゆうちょPayを使える店
ゆうちょPayは郵便局・スーパー・コンビニ・ドラッグストア・家電量販店・飲食店など、さまざまな業界で導入されている。コンビニを例に具体的な店舗を挙げると、下記でゆうちょPayを利用できる。
- セブン-イレブン
- ファミリーマート
- ローソン
- ミニストップ
- キオスク
- セイコーマート
- ポプラ
- 生活彩家
- スリーエイト
- くらしハウス
ゆうちょPayは、多くのコンビニで利用可能とわかる。しかし、他のスマホ決済サービスに比べると、加盟店数は少ないのが実情だ。
ゆうちょPayを使用する際は、利用頻度の高い店舗がゆうちょPayに対応しているか、公式サイトの加盟店一覧から事前にチェックして欲しい。なお、ゆうちょPayは下記マークがある店舗で利用可能となっている。
ゆうちょPayに加え、Smart Code・銀行Payのマークがある店舗でも利用できるため、覚えておこう。
ゆうちょPayポイントとは?
ゆうちょPayを使用し、店頭で決済を行うと、ゆうちょPayポイントが還元される。400円(税込)の支払いごとに1ポイント貯まる仕組みで、還元率は0.25%。
従来、ゆうちょPayにはポイント還元制度がなかったが、他のスマホ決済サービスの多くは還元制度を設けていたため、大きなデメリットとなっていた。
しかし、2022年2月1日より、ゆうちょPayポイントの付与機能を追加。キャッシュレスで手軽に決済を済ませられる便利さに加え、ポイント還元制度でお得に利用できるようにもなった。
貯まったポイントは、ゆうちょPayでの決済時に1ポイント=1円で使用可能。ポイントの付与タイミングとしては、下記の通りである。
- 1日~15日の決済:翌月1日にポイント付与
- 16日~月末の決済:翌月16日にポイント付与
ただし、有効期限は1年間と定められている。PayPayポイントのように有効期限なしのポイントもあるので、以前異なるスマホ決済サービスを利用していた人は、特に有効期限が切れないよう気を付けたい。
ゆうちょPayのメリットとは?
ゆうちょ銀行の口座から即時引き落としされ、チャージが不要である点や、ポイントが貯まるといった特徴があるゆうちょPayだが、他にも利用するメリットは存在する。ここでは、ゆうちょPayのメリットを解説していく。
アプリ内で口座残高を確認できる
ゆうちょPayアプリには、登録したゆうちょ銀行の口座残高を確認できる機能が備わっている。日々の入出金を確認可能なのはもちろん、決済前に残高をチェックできるため、金額が不足していないか心配せずに済む。
銀行が提供するスマホ決済サービスだからこそ、利用できる嬉しい機能と言えるだろう。
利用上限金額を設定できる
ゆうちょPayアプリの使いすぎを防止したい人におすすめなのが、利用上限金額の設定機能だ。アプリ上から、自分で利用上限金額を設定できるのが特徴。
ゆうちょ銀行の口座と連携しているため、口座残高以上にゆうちょPayを利用することはない。1ヶ月の生活に必要な金額だけを毎月入金しておけば、使いすぎを防止することも可能だが、非常に面倒である。
利用上限金額の設定機能を活用し、賢く節約に繋げたい。
クレジットカード要らずで利用できる
ゆうちょPayアプリは前述の通り、スマホアプリとゆうちょ銀行口座があれば利用できるため、クレジットカードは要らない。つまり、クレジットカードを作れない年齢であっても、ゆうちょPayアプリは利用可能となっている。
三井住友カード株式会社の調査によると、高校生の2人に1人がキャッシュレス決済の利用経験があるという結果が出ている。ゆうちょ銀行口座の開設に年齢制限はないため、未成年のうちからゆうちょPayアプリを利用することで、節約意識の向上にも繋がると言える。
払込票の支払いに利用できる
店頭でキャッシュレス決済を行う以外に、払込票による公共料金の支払いなどにも、ゆうちょPayを利用できる。手順としては、払込票にプリントされているコードをゆうちょPayアプリで読み取り、金額を確認して支払いを実行するのみ。
払込票はコンビニなどの取扱店舗へ向かい、現金で支払うのが基本となっている。しかし、ゆうちょPayを利用すれば、自宅で決済できるだけでなく現金も不要。利便性の非常に高いサービスと言える。
なお、ゆうちょPayで支払えるのは、ゆうちょPayのロゴ・電算システムの表記・PayBのロゴがプリントされている払込票のみである。
また、ゆうちょPayポイント還元は店頭決済にのみ対応しており、払込票による支払いはポイント付与の対象外となるため、注意しておこう。
定期的にキャンペーンを実施している
ゆうちょPayでは、定期的にお得なキャンペーンを実施している。例えば、過去にはキャッシュレス決済を導入する郵便局にて、ゆうちょPayの利用で5%のポイントを還元するキャンペーンや、払込票をゆうちょPayで支払って、最大10%のポイントを還元するキャンペーンも行われていた。
キャンペーンの実施頻度は決して高くないが、ゆうちょPayを利用する場合は節約のため、積極的に活用したい。
ゆうちょPayの初期設定・登録方法とは?
ゆうちょPayの利用を考えている人向けに、ここからは実際の使い方を解説していく。まず、iPhoneのApp StoreもしくはAndroidのGoogle Playにて「ゆうちょPay」と検索し、アプリをインストールする。
アプリをインストールして起動すると、ゆうちょPayの簡単な概要説明が入る。右上の『スキップ』もしくは画面を進め、『ご利用を始める』をタップ。
続く画面では、『初めてゆうちょPayをお使いになる方』をタップする。
次に、メールアドレスと希望のログインIDを入力する。その後、画面下の『確認コード送信』をタップすると、入力したメールアドレスに『【ゆうちょPay】確認コード発行のご案内』のメールが届く。
確認コードをアプリに入力し、メールアドレス認証を済ませよう。
メールアドレス認証の完了後は、アカウント情報の入力を行っていく。『アカウント情報入力に進む』をタップし、個人情報やパスワードを入力。
画面を下に進めると、利用規約とプライバシーポリシーのリンクがあるので、確認して『口座設定へ進む』をタップする。
続く画面では、口座情報の入力を行う。記号番号を入力し、『暗証番号の入力に進む』をタップする。
次に、キャッシュカードの暗証番号4桁を入力し、『ご本人様確認に進む』をタップ。
最後に、ゆうちょ銀行口座の本人確認を行っていく。暗証番号・電話番号で認証、もしくはゆうちょ認証アプリのいずれかで、本人確認を行える仕組み。
ここでは、暗証番号・電話番号で認証する方法を見ていく。
続く『口座設定』の画面に、記号(5桁)と番号(最大8桁)の入力項目があるので、キャッシュカードや通帳を参照してそれぞれの情報を入力。その後、『次へ』をタップする。
次に、電話番号認証を行う。『確認コードを発行する』をタップすると、口座開設時に登録した電話番号宛にSMSが届くので、確認する。
SMSに届いた5桁の確認コードをアプリに入力し、『ゆうちょPayをはじめる』をタップ。
ゆうちょPayのホーム画面が表示されれば、初期設定は完了となる。
ゆうちょPayの使い方・支払い方法とは?
ゆうちょPayを店頭で使用する方法としては、下記2種類が存在する。
- アプリ上にコードを表示して店員が読み取る
- 店舗が提示したコードをアプリで読み取る
ゆうちょPayの加盟店により、どちらの支払い方法を導入しているか変わるため、両方の使い方をチェックして欲しい。
アプリ上にコードを表示して店員が読み取る
まず、自身で決済用コードを表示し、店員が読み取る方法から見ていく。
ゆうちょPayアプリを起動し、ホーム画面下部にある『お支払い』のメニューをタップする。さらに、画面上部から『コード表示』もしくは『コード読取』のいずれかを選べるので、『コード表示』が選択されていることを確認する。
決済用コードを表示するには、画面中央のコードマークをタップ。ゆうちょPayポイントを利用したい場合は、『ポイントを使う』にチェックを入れておこう。
次に、アカウント作成時に設定した取引暗証番号を入力する。取引暗証番号を都度入力するのが面倒な場合は、アプリ上から省略の設定を行える。
また、iPhoneであればTouch ID・Face ID、Androidであれば生体認証を利用することも可能だ。
決済用コードが表示されるので、店員に画面を提示して読み取ってもらう。ゆうちょPayポイントを利用する際は、再度『ポイントを使う』にチェックが入っていることを確認しよう。
支払いの完了画面が表示されれば、決済は終了となる。
店舗が提示したコードをアプリで読み取る
次に、店舗が提示したコードを自身で読み取る方法を見ていく。
まず、ホーム画面下部にある『お支払い』のメニューをタップし、続けて画面上部の『コード読取』をタップする。
スマホのカメラが起動するので、店舗が提示する決済用コードを読み取る。
画面に支払い内容が表示されるので、問題ないか確認する。ゆうちょPayポイントを利用する場合は『ポイントを使う』にチェックを入れ、『スライドしてお支払い』部分をスライドさせる。
なお、下記画面の通り、金額もしくは個数の入力が必要な場合もある。
その後、取引暗証番号の入力、もしくはiPhoneのTouch ID・Face ID、Androidの生体認証を行う。
支払い完了画面が表示されることを確認し、決済を終えよう。
ゆうちょPayポイントの使い方とは?
貯まったゆうちょPayポイントは、支払い時に利用有無を選択できるが、別メニューにて付与履歴・利用履歴の確認も可能となっている。履歴の確認方法としては、まず画面下部もしくは左上のメニューボタンから、『ポイント履歴』をタップ。
続く画面では合計保有ポイントと、過去に付与された各ポイントの有効期限の一覧が表示される。有効期限が短いものから一覧表示されるため、ポイントの失効防止にも役立つ。
さらに、付与ポイントのタブでは、詳細なポイントの獲得履歴を確認可能。
ポイントの履歴をタップすることで、利用金額・付与ポイント・有効期限といった情報も確認できる。
また、『利用ポイント』のタブをタップすれば、ポイントを使用した履歴を確認可能となっている。
ゆうちょPayポイントの履歴確認方法は以上だ。
ゆうちょPayのまとめ
ゆうちょPayは銀行が提供するスマホ決済サービスだからこそ、即時引き落とし・口座残高確認など、他のサービスには見られない機能がある。使える店舗が少ないといったデメリットも存在するが、ゆうちょ銀行口座を所有している人にとっては、嬉しい機能も多い。
もちろん、スマホだけで決済できる手軽さや、ゆうちょPayポイント還元・キャンペーンの利用でお得に買い物できるのも大きなメリットだ。ゆうちょPayを活用し、生活の利便性を向上させつつも、日々の節約に繋げてみてはいかがだろうか。