ベルクが働く従業員の身体的負担軽減を目指し、レジ業務における椅子に座った接客を拡大
2024.04.17
ベルクは、日本では一般的になっている「立ったままのレジでの接客」を見直し、従業員の身体的負担を軽減し、より良い接客ができるようにするため、ベルク一部店舗(ベルクすねおり店、ベルクフォルテ津田沼店)にレジ専用椅子を設置している取り組みを拡大する。4月17日オープンの中之条店ではレジ専用椅子を本格導入した。
この取り組みを通じて「椅子に座って働く」という新しい選択肢を取り入れ、働く人の可能性を広げていくと共に、より良いサービスの提供につなげることを見込む。
今回、中之条店は新店舗で初の試みとしてレジ従業員の声やお客の反応を収集し、椅子の導入店舗拡大や業務改善につなげていくとしている。


取り組みの背景について同社の丸山チェッカーマネージャーは次のようにコメント。
「コロナ禍で日本人の働き方や働く人の価値観が大きく変化していく中、今まで当然のように行っていた「立ってレジを打つ」という業務に違和感を感じるようになりました。オランダやイギリス、韓国などの諸外国においては『座ってレジを打つ』ということが“当たり前”かつお客様もそれを受け入れています。ベルクでは『レジ業務は立ち仕事』という固定観念を壊しつつ、座ってレジを打つことによってレジ担当者の身体的・心理的負担が軽減され、笑顔あるより良い接客に繋がることを期待しております」
また、先行してレジ専用椅子を導入しているすねおり店の水村チーフは次のようにコメント。
「今までレジを打つ際は長時間立ちっぱなしでしたが椅子に座れることが出来るようになったので、足が疲れたときなど座りながらレジを打てるのは体力的にも精神的にも楽になりました。他のレジスタッフの皆さんも最初は椅子に座ることに抵抗がありましたが今は少しずつ慣れてきて上手に椅子を活用してる方が増えてきております」
その他、従業員からは、「腰痛を患っているので、少し楽になった」「手隙の際に座ることができていい」「足を中心に体が疲れにくくなった」「お客様から『座れるようになってよかったね。』とお声がけされた」「この取り組みを継続してほしい」といった声が寄せられているという。
特にヨーロッパなどの食品小売業のレジでは座った形での業務が一般的で、日本で一般的になっている立った状態での業務について疑問を持つ人も少なかった。お客がどう思うか、あるいはお客にどう見られているかが気になる向きもあるが、ベルクの今回の取り組みは、これまでの常識に一石を投じる貴重な一手といえる。