イオンが、全店舗でVRを従業員教育に導入。教育機会拡大と習得レベルの標準化を推進

2022.04.25

2022.04.01

イオンリテールは4月から運営する北陸信越、関東、東海、近畿、中四国エリアの「イオン」「イオンスタイル」約360店全店舗で、新人および既存従業員教育にInstaVRが提供するバーチャル・リアリティ(VR)プラットフォームの「InstaVR(インスタブイアール)」を導入する。

全店舗でVRを従業員教育に導入する取り組みは、国内小売業で初めてとなるという。

イオンでは、顧客視点と現場を基盤とする全員経営を重視するとともに、業務プロセスの標準化やデジタルトランスフォーメーションの推進による生産性改善に取り組む構造改革を加速させている。

VR学習コンテンツの拡充を進めることで現場力を強化し、顧客満足度の向上を目指す。

VR導入のポイント

①実証実験では、約9割が「作業手順の理解が深まる」「楽しく学べる」と回答

場所の制約や教育担当者の数にとらわれず、これまでのEラーニング動画では対応しきれなかった実務トレーニングが可能になることで、従業員の教育機会拡大と習得レベルの標準化につながる。

また、多くの業務手順が「わかる」だけでなく実際に手を動かしながら「できる」ようになるための実習を一人でも行うことが可能になるため、教育担当者の負担も減らしながら、実務レベルの向上が期待できるという。

2020年12月から一部店舗にて、約5,000名の従業員を対象にレジ操作や接客基本応対などの入社教育をVRで行う実証実験を行っていた。

一般的に、VRを活用する効果として、実際の機器がなくてもVR上でレジ操作をしたり、利用者が居なくてもVR上で応対をしたりなど現場で“体験”している感覚で学習ができることや、没入感が高く集中して学習でき、学習定着率が非常に高くなると言われている。

体験後のアンケートでは約9割が「テキストや動画での学習より作業手順の理解が深まった」「事前に体験できることで自信を持って売場に立てる」「何より楽しく学習できた」と回答し、多くが、楽しくスキルを身に付けられることが期待できる結果が得られた。

②多様な業務に対応する1,000以上の研修コンテンツを共同制作
InstaVR株式会社が提供する高速VR化システム「100倍速VR化」を活用し、レジ業務や接客等のお客さま対応、売場づくり、防災・防犯など、当社の多様な業務に対応する1,000を超える当社オリジナル学習コンテンツを、企画からシナリオ作成、撮影に至るまで共同で制作。イオンがすべての工程に入り込み、ともに制作を行うことで実務に即した効果的なVRによるOJT教育を実現した。

③入社時の導入教育での教育時間を約40時間削減(1店舗/1カ月あたり)
VRを入社時の導入教育プログラムに組み込むことにより1人でも学習が可能になったとともに、入社日時に関わらず随時、個別に導入学習が可能になったことにより指導者側の業務時間を平均約40時間(1店舗/1カ月あたり)削減することに繋がった。今後配属後の教育もVR化することで、さらなる業務の効率化を目指す。

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