AirWALLET(エアウォレット)とは?使い方やメリット、使えるお店などを解説
2022.04.14
2022.03.30
近年、キャッシュレス決済やインターネットバンキングなどが普及している。そのひとつに「エアウォレット(AirWALLET)」がある。エアウォレットは、送金や入出金、キャッシュレス決済ができるサービスだ。
本記事ではエアウォレットの概要や登録方法、使い方などをご紹介する。送金サービスやキャッシュレス決済について検討している場合は、ぜひ参考にしてほしい。
目次
エアウォレットとは?

エアウォレットは2021年の冬にリリースされた決済アプリだ。サービスはリクルート社と三菱UFJ銀行が共同出資により設立した「リクルートMUFG」が提供している。
アプリはiOSとAndroidのいずれにも対応しているため、iPhoneユーザーやAndroidユーザーを問わずに使える。ユーザー間であれば、送金や受け取りが可能だ。また、自分が登録した口座間であれば送金や入出金ができる。手数料も無料であり、使いやすいのではないだろうか。
なお、三菱UFJ銀行や三井住友銀行をはじめとするさまざまな金融機関の口座を登録することが可能だ。
エアウォレットのメリットとは?

ここからは、エアウォレットのメリットを詳しくみていく。エアウォレットのメリットは、以下の3点があげられる。
入金・送金・キャッシュレス決済がワンストップでできる
エアウォレットの大きな魅力は、入金・送金・キャッシュレス決済がワンストップでできることだ。これはエアウォレットが預金口座とデジタル口座を連携できるからだ。銀行口座を登録するだけで、シームレスなやり取りができる点は魅力だろう。
特に三菱UFJ銀行の口座を利用している場合は、デジタル口座間での入出金手数料が無料となっている。なお、デジタル口座とは顧客が窓口などに出向くことなく、インターネット上で口座開設や送金などができる口座である。
これまで窓口での対応をしていた金融機関においてもデジタル口座の開設が可能になるなど、利便性が高まっている。このデジタル口座をエアウォレットに登録することで便利な使い方ができるわけだ。
また、エアウォレットには「COIN+」というQRコード決済の機能が搭載されている。対応店舗ならばキャッシュレス決済が可能だ。
COIN+は全国で20万店以上の店舗で使える

エアウォレットのQRコード決済であるCOIN+は、COIN+のマークのある全国の20万店以上の店舗で使える。QRコード決済やバーコード決済ができるサービスは多岐にわたり、有名なPayPayは全国300万店以上で利用できる。

COIN+に比べると利用店舗数は非常に多い印象を持つだろう。しかし、COIN+は提供されてから日が浅いため、今後、利用店舗数が増えていくことが考えられる。
また、リクルート社が提供する店舗向けの決済サービス「Airペイ」を導入している店舗では、COIN+での支払いができる。Airペイはクレジットカード、電子マネー、QRコード決済など30種類以上のブランドに対応していることから、店舗が導入しやすいサービスだ。
Airペイの導入がしやすい点を考えると、COIN+が利用できる店舗が増えると予測できるわけだ。
MUJIpassportとの連携ができる

COIN+は「MUJIpassport」との連携ができる。MUJIpassportは、無印良品でお馴染みの良品計画が提供するアプリである。両者を連携することで、MUJIpassportのアプリ内でCOIN+を使ったチャージや支払いが可能だ。
利用シーンのイメージは、コンビニのアプリにPayPayなどの決済アプリを連携させて、クーポンの使用や決済などをスムーズにすることと同様である。無印良品をよく利用する場合は、COIN+との連携もしてみるといいだろう。
エアウォレットの登録方法

エアウォレットを利用するには、アプリをダウンロードしてアカウントの登録が必要だ。以下でアプリのダウンロードからアカウント登録、口座登録など利用できるまでの一連の流れをご紹介する。
エアウォレットのアプリをダウンロードしてCOIN+にアカウント登録
まずはエアウォレットのアプリをダウンロードしよう。iPhoneなどのiOSの場合はApp Store、Android端末はplayストアで検索をして、アプリをみつけてほしい。

画像はiPhone(iOS)のApp Storeでエアウォレットを検索したものだ。アプリのアイコンはAndroid端末であっても変わらないため、参考にしよう。アプリをみつけたら「入手」をタップしてダウンロードを開始してほしい。
アプリをダウンロードしたら、早速、起動させよう。アプリをダウンロードして初めて起動すると、さまざまなお知らせ画面が表示される。

お知らせ画面はいくつか表示されるため、「次へ」を選択して進んでみよう。お知らせ画面が終わると、電話番号とパスワードを入力する画面に移る。

電話番号はアプリをダウンロードした端末の携帯番号を入力する。パスワードは英数字を組み合わせて設定しよう。電話番号とパスワードを入力したら「SMSでの認証へ進む」を選択する流れだ。
その後、先ほど入力した電話番号宛に認証コードが送られてくる。

認証コードを入力したら、「次へ進む」を選択する。認証コードの再送もできるため、不具合などがあったら利用しよう。認証コードを間違いなく入力すると、次の項目だ。

次はカタカナによる氏名の入力だ。この段階での氏名は、本人確認で使用する資料と相違がないようにしておこう。入力ミスにも注意が必要だ。氏名の入力が終わったら暗証番号の設定に進む。

この暗証番号はチャージや送金時に使う数字だ。4桁の数字で設定するが、忘れないように厳重な管理をしておこう。なお、暗証番号の設定は、再入力を含めて2回行う。
スマートフォンの機種によりチャージや送金時に顔認証や指紋認証ができるため、必要に応じて設定してほしい。暗証番号の入力の手間を省きたいときは設定をおすすめする。

以上の流れでアカウントの登録が完了だ。

スムーズに進めば、数分で作業が完成するだろう。
口座登録と本人確認をする
アカウントの登録が終わったら口座登録と本人確認に進もう。COIN+を利用した決済やチャージ、他のユーザーへの送金は口座登録と本人確認が必要となっている。
エアウォレットのアプリを起動して、ホーム画面の中段あたりに「口座登録と本人確認に進む」とあるため、選択して口座登録から始めよう。

画面が切り替わると、本人確認に必要な書類がわかるため確認しよう。

必要な書類などを確認したら「口座登録へ進む」を選択して進もう。まずは氏名や住所などの個人情報を入力するが、すでにリクルートIDを持っている場合は連携するとスムーズだ。

リクルートIDと連携しない場合は、氏名から順番に必要事項を入力していこう。

入力を進めると最下部には、サービスの利用についてのさまざまな同意欄があるため、チェックを入れよう。

「入力内容を保存して進む」を選択すると、サービス利用規約の確認と同意画面になる。一通り目を通したら「上記に同意する」を選んで進もう。

サービス利用規約への同意後は、口座登録だ。今のところ、三菱UFJ銀行など限られた金融機関の口座しか利用できないため、口座を持っているかどうか確認しよう。

2021年12月6日現在で登録できる金融機関は以下の通りだ。
- 足利銀行
- 阿波銀行
- 熊本銀行
- 滋賀銀行
- 七十七銀行
- 十八親和銀行
- 十六銀行
- 常陽銀行
- 八十二銀行
- 百五銀行
- 百十四銀行
- 広島銀行
- 福岡銀行
- 北海道銀行
- 三井住友銀行
- 三菱UFJ銀行
まだまだ少ない印象であるが、この機会にサービスを提供している三菱UFJ銀行の口座を開設してもいいだろう。エアウォレットに関しては、手数料関係でのメリットがある。
登録したい金融機関を選択すると、必要事項の入力に進む。口座番号などを入力後は、金融機関のサイトで本人確認が行われる。無事に進めば、エアウォレットに口座の登録が完了だ。
本人確認では運転免許証かマイナンバーカードが必要となる。規約などに同意しながら、書類をスマホのカメラで撮影する作業も必要だ。ただし、エアウォレットのアプリを起動した状態で行うため、新たなアプリを立ち上げるなどの複雑な作業にはならない。
なお、口座は追加することができる。追加する際はアプリのホーム画面の「設定・アカウント」から「口座設定」と進むと同様の手順で追加できる。
チャージする
前項までの流れに加えて、COIN+で決済したり送金したりする前にチャージが必要だ。チャージをするには、アプリを起動してホーム画面の「チャージ」を選択しよう。
「チャージ金額の入力」という画面に切り替わったら、希望するチャージ金額を入力してほしい。チャージ金額は1,000円、3,000円、5,000円、10,000円単位で可能だ。
チャージ金額を入力したら、「チャージ先」を選ぼう。チャージ先は登録している口座を選ぶことになり、選択後に「チャージする」をタップすると完了だ。
COIN+での支払い方法

チャージ後は、COIN+による店頭での支払いが可能だ。COIN+を使って店頭で支払うときは、店員などにCOIN+で支払う旨を伝えよう。そして、アプリを起動してホーム画面のバーコード部分を選択してほしい。
選択後にはQRコードとバーコードのみが表示される画面に切り替わる。いずれかを店員に読み込んでもらうと支払いが完了だ。支払いまでの流れは、ほかのキャッシュレス決済と同様であるため、難しくはないだろう。
COIN+残高の送金・受け取り方法
ここからは、COIN+を使った送金方法や受け取り方法をご紹介する。身近にエアウォレットを使っている人などがいれば利用してみよう。
送金方法
エアウォレットを使った送金は、送金先の相手がCOIN+のアカウントを持っているかどうかで方法が異なる。COIN+のアカウントを持っている人への送金は以下の流れを参考にしてほしい。
■COIN+のアカウントを持っている人への送金
1.アプリを起動する。
2.ホーム画面の「送金」を選択する。

3.送金したい相手の携帯電話番号、もしくはユーザー番号を入力する。

(近くに送金相手がいるときは送金相手のQRコードを読み取ることで入力不要。過去に送金した相手であれば履歴から選ぶこともできる。)
4.送金先を確認して金額を入力する。

(送金金額は1,000円、3,000円、5,000円、10,000円単位で入力できる。)
5.「送金内容を確認する」「送金する」と進むと送金完了。

COIN+のアカウントを持っていない人への送金は、携帯電話番号を入力して送金する。送金の手順は、上記と同様です。ただし、相手に送金したことを知らせるためにメールなどでメッセージを送る設定をしておこう。
受け取り方法
相手からの送金を受け取るには、以下の2通りの方法がある。
■相手にQRコードを読み取ってもらう方法
1.アプリを起動する。
2.ホーム画面の「受け取り」をタップして、相手に読み取ってもらう。

3.相手からの送金を待つ。
■ユーザー番号や携帯電話番号を相手に伝える方法
1.アプリを起動する。
2.「設定・アカウント」のメニューから自分のユーザー番号を確認して相手に伝える。

(もしくはアプリに登録している携帯電話番号を伝える。)
3.相手からの送金を待つ。
いずれの方法においても、相手から送金がなされるとアプリに通知が届く。ホーム画面の「お知らせ」に「送金を受け取りました」と表示されていれば、受け取りが確認できるだろう。
出金するときの流れ
COIN+の残高をエアウォレットに登録している口座に出金する際は、以下の手順を参考にしてほしい。
■出金方法
1.アプリを起動する。
2.ホーム画面で「出金」を選択する。

3.出金したい金額を選ぶ。

(1,000円、3,000円、5,000円、10,000円単位で入力可能。)
4.出金したい口座を選択する。

5.「出金内容を確認する」を選択する。

6.出金情報を確認して問題なければ「出金する」を選択して完了。

なお、口座への着金は出金手続きの2営業日後となっている。これは土日や祝日、年末年始を除いているため覚えておこう。
エアウォレット・COIN+の便利な使い方
最後にエアウォレットやCOIN+の便利な使い方をご紹介する。日常生活でエアウォレットを利用するときの参考にしてほしい。
登録口座間でお金を移動して管理
エアウォレットには複数の口座を登録することが可能だ。たとえば、「登録口座Aに給与が振り込まれてそのなかから1万円をエアウォレットにチャージ、その後、登録口座Bに出金する」といった使い方ができる。
出金手数料がかからないため、エアウォレットを使ったお金の管理は重宝するだろう。COIN+で利用する残高と貯金用に出金といったケースで使ってみてはどうだろうか。エアウォレットに登録している口座内であれば資金が移動しやすく、管理にも便利だ。
割り勘などの支払いがしやすい
すでにほかの決済サービスでもユーザー間の送受金ができるが、エアウォレットも同様である。送受金の機能をうまく活用すれば、複数人のユーザーで割り勘での支払いもできる。
たとえば、複数人で食事をした場合は、幹事などに1人あたりの金額を送金して、幹事がまとめて支払うことも可能だ。身近にユーザーがいるときはうまく活用してみよう。
エアウォレットを活用してみよう
エアウォレットは、ユーザー間で送金や受け取り、登録している口座への出金ができるアプリである。アプリにはCOIN+という決済サービスにより、店頭での支払いにも使える。
自分の資金管理やユーザー同士の割り勘など、便利な使い方も可能だ。この機会にエアウォレットを使ってみてはどうだろうか。