セブン-イレブンが「うれしい値!宣言」、オリジナルフレッシュフードからセブン・ザ・プライスまで、合計270アイテム展開
2024.09.03
セブン-イレブン・ジャパンは、昨今の節約志向の高まりに対応し、より値頃な価格で提供する「うれしい値!」商品を拡充する。2024年9月末までに合計270アイテムを展開すると発表した。
今回に先立って、7月16日から「手巻おにぎりツナマヨネーズ」「手巻おにぎりしゃけ」を共に本体価格128円で発売。結果としておにぎり全体の販売数が発売前と比較して1割ほど伸長、値頃な低価格の商品に対する需要があると判断し、今回の拡充に至った。
オリジナルフレッシュフードではおにぎりと併せ、「うれしい値!」と銘打った商品を8月末時点で約20アイテムにまで拡大していたが、それを9月末までに約65アイテム展開する計画。
チルド弁当では、「五目炒飯」「麻婆丼」「バターチキンカレー」をリニューアルし、本体価格323円で9月3日から全国で発売を開始する。
同社としては昨今の消費環境について、物価上昇や実質賃金の停滞、将来への漠然とした不安などから、消費環境は厳しい状況が続いていると捉えている。その上で消費者の節約志向が高まっていると捉え、「品質に納得できるものを、手頃な価格で購入したい」というニーズに応えるべく、オリジナルフレッシュフードからその他食品、雑貨類まで幅広く「経済性」を感じられる商品の拡充を図った。
セブン-イレブン店舗でも、来店頻度が下がる傾向にあることから、今回の施策によって来店頻度の向上、結果として客数増を狙う。
今回の発表に当たっての説明会で羽石奈緒・セブン‐イレブン・ジャパン執行役員商品本部長は「KPI(重要業績評価指標)は客数改善」と語った。
今回の「うれしい値!」商品は「値下げ」をするのではなく、新たな仕様での商品開発、および既存商品の中でも値頃感を打ち出した商品の改めての告知によるものとなる。
新仕様の商品については、原材料の集約や製造工程における生産性向上、パッケージの工夫などを行うことで値頃を実現したという。例えばチルド弁当は、製造工程におけるオートメーション化や、製造工場の集約による生産性向上を図った。
既存商品の改めての打ち出しは、主にプライベートブランド(PB)商品の「セブンプレミアム」で、マーケットにおいてナショナルブランド商品の実勢売価と比較しても手頃な価格を実現できていると判断しているもの。これまでPOPに「安心価格」として打ち出していたが、9月3日から今回の「うれしい値!」に変更する。該当商品は適宜見直しを行い、9月末時点では約205アイテムを展開する計画。
当初の対象商品は、「セブンプレミアム毎日の食卓牛乳1ℓ」(本体価格238円、税込み257円)、「セブンプレミアムポテトサラダ」(同138円、同149円)、「セブンプレミアム醤油ヌードル」(同158円、同170.6円)、「セブンプレミアムカリカリコーンコンソメ」(同128円、同138.24円)など。
その他、主にグループのスーパーマーケット事業にて展開している低価格ラインPB商品の「セブン・ザ・プライス」の非食品商品の取り扱いも強化する。トイレットペーパーや洗剤など約18アイテムを、9月以降順次、全国で発売開始する。