日本郵便がドローン・配送ロボットによる配送施行、楽天提供のアプリと連携で配送効率化を進める
2022.04.22
2021.12.02
日本郵便株式会社では、ドローン、配送ロボット連携による配送試行や、楽天グループ株式会社とECにおける商品受け取りの効率化など、配送の利便性向上に関する取り組みを進めている。
中山間地における省人化配送モデルの検証をドローン、配送ロボットで実施
日本郵便は、2021年12月1日(水)から、株式会社ACSLの国産ドローンACSL-PF2を使用したドローンおよび配送ロボット連携による配送試行を開始した。今回、配送施行を実施する区間は、奥玉郵便局の配達区内。ドローンから配送ロボットへ郵便物などを受け渡し、配送ロボットが受取人宅へ配送することで、中山間地における省人化配送モデルの検証を行う。
日本郵便および日本郵政キャピタルは、物流やインフラ点検、災害などの分野で使われている国産の産業用ドローンを開発するACSLと、2021年6月に業務提携契約を締結。ドローン等の自動配送による「配送高度化」など、先端技術による配達ネットワークの高度化に向けた検討と取組をおこなっている。ACSLでは、特に郵便・物流領域において、日本郵便など多くの企業と、補助者を配置しない目視外飛行(レベル3)の実証を重ねている。
補助者なしでドローンを目視外飛行させるには国土交通省の「無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領」に基づいた承認が必要となる。今回の運航にあたり、日本郵便においても2021年11月9日付で承認済み。(東空運第20814号)
■実施概要
・運行開始日:2021年12月1日(水)
・運行区間:奥多摩郵便局(東京都西多摩郡奥多摩町氷川1379-6)配達区内
・主 催:日本郵便
・実施協力:
株式会社ACSL:ドローン「ACSL-PF2」の提供および運航の支援
株式会社ZMP:宅配ロボ「DeliRo®」の提供および運行の支援
奥多摩町:地域、関係団体などとの調整の支援
日本郵便の「e受取アシスト」と楽天「おまとめアプリ」を連携でECの配送を効率化
また、日本郵便は楽天グループ株式会社とも連携し、ECにおける商品受け取りの利便性と、配送効率化に向けた取り組みをおこなっている。第一弾は、日本郵便が提供する、荷物の受け取り日時、場所を指定できるサービス、「e受取アシスト」と、2021年11月30日(火)より提供開始される楽天の「おまとめアプリ」の連携だ。「おまとめアプリ」を通し、「楽天市場」の複数の店舗で購入した商品をまとめて配送できる。楽天でまとめ配送をおこなうのは今回が初となる。

「e受取アシスト」と連携したことで、楽天市場で購入した日本郵便配送の一部の荷物を対象に、複数商品のまとめ配送と、日時指定、配達方法(手渡しや置き配)などの指定ができる。設定した日時に受け取ることができると、対象となった注文につき期間限定の楽天ポイント(30 ポイント)が付与される。また、あらかじめ任意の曜日・時間帯を設定しておくことで、自動でまとめ配送を行う予約機能も搭載。おまとめアプリは、2021年11月末時点で日本郵便との連携だが、今後さらに配送業者を拡大し、楽天市場以外のECサイト運営事業者への提供も目指してしていくという。
対象 OS:Android™※(動作推奨環境:Android OS 7.0~11.0)
※Android™は、Google LLC.の商標
※iOS 版アプリも今後提供予定