青果

  • 2024.02.06

    春の訪れとともに消費が伸びるイチゴ、トマトを中心に攻める|「これは押さえたい」青果編・2024年3月

    創風土パートナー 代田 実 全国的に気温も上がり本格的な春の訪れを感じられる3月は、ひな祭りや春休み、新生活スタートなどのマーケットチャンスも多い。それに合わせて野菜、果物の消費金額も例年、前月比1割前後伸びるので、このマーケットを取りこぼさぬよう、消費金額の大きい品目、前月比伸長率の大きな品目をしっかり押さえた販売計画を立て、売場展開していくことが重要となる。 特に全品目中一番の消費金額となるイチゴは年間でも3月が最大の消費金額となり、これに続くトマトも最大需要期の夏場に向かって販売の勢いを付ける大切な時季となるので、この2品目を中心に売場を組み立てていくことが商売のポイントとなる。 202…

  • 2024.01.12

    野菜消費が落ち込む2月は1品でも多く買ってもらう「買上点数増」対策を|「これは押さえたい」青果編・2024年2月

    創風土パートナー 代田 実 例年2月は年間で最も野菜の消費金額が低くなる月だ。厳寒期となる2月は野菜の単価も比較的高く、値頃的に売り難いことや、冬の食卓メニューがマンネリ化することも一因と考えられる。 そこで重要になってくるのが、買上点数を上げて、たくさん野菜を食べてもらうための「売り」の工夫だ。鍋物や煮物料理など、もともと複数の野菜を使う料理に「もう1品」野菜を入れるメニュー提案や、買いやすい単位での販売など、自店の客層に合わせてさまざまな工夫をしたい。 これに加えて「春の訪れ」を感じさせる菜花や豆類など春野菜の売場展開も行い、お客の購買意欲を少しでも盛り上げていくことが大切だ。 一方、果物…

  • 2023.12.08

    食生活の変化に合わせて売場商品構成も変化させる|「これは押さえたい」青果編・2024年1月

    創風土パートナー 代田 実 新年を祝う正月が過ぎ、日常生活が戻ると青果売場の販売動向にも大きな変化が表れる。 先ず第1に12月に比べると青果物の消費金額が野菜で約1割、果物は3割近く落ち込むので、それに合わせた売場陳列量にすることで商品回転を良くしていく必要がある。 それによってロス削減、鮮度維持を図る必要がある。第2に、厳寒期を迎え旬の葉物やかんきつなどの出回り量が増えるとともに食生活も変化する。これは次の表に示した家計支出上位品目の前月(12月)対比伸び率を見るとよく分かるが、この品目別支出金額の増減に合わせた売場商品構成にしていくことが、1月の青果商売で効率的に売上げを作っていく上でのポ…

  • 2023.11.02

    マーケットチャンスごとの突出商品を少し前からの展開で押さえ、本番にしっかり取る|「これは押さえたい」青果編・2023年12月

    創風土パートナー 代田 実 1年の商売の集大成ともいえる12月の歳末商戦だが、月前半は節約志向の強まる中で静かにスタートし、後半は冬至、クリスマス、年末年越しと次々にやってくるマーケットチャンスに特定商品の売上げが突出する波動性の高い商売となる。 また、昨年12月は中旬を中心に強い寒気が入り込み、葉物や果菜類の入荷が減ったことから青果市況は全般に高値で推移したことで、販売計画が乱れがちとなった。 これに対して今年は、猛暑の影響で秋冬野菜の播種、定植の遅れ、果実全般に小玉、障害果が多いなどでの減収で、秋以降高値が続いていたが、12月になると天候次第で入荷が増えるという見方も多く、商品、相場動向を…

  • 2023.10.05

    食味が安定してくる秋果実のミカン、リンゴ、気温が高ければサラダ商品提案も|「これは押さえたい」青果編・2023年11月

    創風土パートナー 代田 実 今年の夏は全国的に観測史上最も暑い夏となったが、実は昨年11月も記録的に暖かい11月だった。特に東日本では観測史上最も気温の高い11月であり、このため図表にある昨年11月の家計支出を見ても、思いのほか煮物・鍋物商材が伸びず、図表にはないものの代表的な鍋商材である白菜の消費は20位179円にとどまっていた。 気象庁の季節予報では、今年の11月も西日本を中心に平年より暖かい11月となる見とおしなので、昨年の実績と今年の気温動向を注意深く見ながら気温に合わせたメニュー・商品提案を行っていく必要があるだろう。 2023年11月の家計支出金額上位品目と前月比伸び率 味が安定し…

  • 2023.09.22

    気温の変化と共に旬を迎える秋果実と煮物、鍋物商材を売り込む|「これは押さえたい」青果編・2023年10月

    創風土パートナー 代田 実 近年は気候温暖化の影響で9月まで厳しい残暑が続くことが多くなったが、10月ともなれば次第に秋らしい日が増えてくる。その中で消費を伸ばすのが本格的な旬を迎える秋果実のリンゴ、ミカン、柿と食卓での出現率がぐっと上がる「煮物」「鍋物」商材だ。 これに比例してサラダ材料は徐々に消費を落としてくるので、売場スペースの再配分を随時行い、効率的な売場商品構成で商売を行うことが重要だ。 10月の家計支出金額上位品目と前月比伸び率 リンゴ 多くの品種が出回るリンゴは販売品種の押さえがポイントとなる。9月から本格的に新シーズン入りするリンゴは、10月になるとさまざまな品種の中生種が出回…

  • 2023.08.07

    秋の食卓に合わせ売場商品構成も変化させる|「これは押さえたい」青果編・2023年9月

    創風土パートナー 代田 実 暑い夏から秋を感じさせる気候に変わっていく9月は、食卓に並ぶ食材も秋へと変化していく。それに合わせ、売場、商品構成も気候変化に合わせタイムリーに変えていくことが9月青果商売のポイントだ。 9月の家計支出金額を見ると、上位ではないものの10位以下の品目に前月比消費金額の伸びが大きいものが目立つ。 ニンジン、大根などの煮物商材の他、秋を感じさせる食材であるキノコ類の伸びも大きい。この時季、食材需要の変化を左右する気温変化を注視しつつ、煮物、鍋物商材の販売構成を徐々に引き上げていくことが9月月間の販売実績数字に結び付くといえる。 9月の家計支出金額上位品目と前月比伸び率 …

  • 2023.07.10

    消費金額急伸の秋果実の押さえがポイント|「これは押さえたい」青果編・2023年8月

    創風土パートナー 代田 実 8月の青果商売を実践する上で、押さえておくべき最大の重点商品は消費金額が急伸するナシ、ブドウなどの秋果実になる。 この2品目は8月の1世帯当たり支出金額が、青果全品目中ブドウが1位、ナシが3位(8月の家計支出金額上位品目と前月比伸び率の表参照)と消費ボリューム自体が大きいため、うまく販売することにより売上げに直結する。 この他、野菜ではトマト、キュウリ、ナスなどの果菜類に加え、厳しい暑さの中消費が伸びるネギ(小ネギ)、ミョウガ、大葉など薬味野菜をしっかり売り込むことが青果全体の売上げに貢献するだろう。 また8月最大のマーケットチャンスである「旧盆」については、帰省す…

  • 2023.06.02

    支出金額と前月比伸び率に注目、スイカ、モモ、ブドウ、サヤ豆|「これは押さえたい」青果編・2023年7月

    創風土パートナー 代田 実 7月の青果の商売で押さえておきたい品目を考えるとき、ポイントとなるのが消費金額と対前月比伸び率の大きな品目だ。 まず消費金額から見ると、最も多い(最も売上げを作りやすい)のがトマトで、スイカ、バナナ、モモ、玉ネギと続く。このうちスイカとモモは前月比大幅な消費の伸びを示す季節性の高い品目だ。 このことから7月の青果商売では消費金額の大きな品目を押さえつつ、季節性の高い品目の押さえが重要であることが分かってくる。これに加えて7月は、中元、夏ギフトのシーズンにも当たるので、地元名産の夏果実、夏野菜を贈るというマーケットもしっかり取り込んだ売場展開をしていきたい。 7月の家…

  • 2023.05.01

    青梅は販売予定の事前告知が有効、トウモロコシは売り切りを|「これは押さえたい」青果編・2023年6月

    創風土パートナー 代田 実 6月の家計調査の支出金額を見ると、前月比1.5~2倍の急激な伸びを示す品目が幾つもある。このことからも6月には売上げが急伸長し、それに合わせたタイムリーな売場展開が必要な品目が多いことが分かる。 具体的な品目は図表を見ると分かりやすい。家計調査の分類上は「他の野菜」に分類されている青梅、トウモロコシ、「他の果物」に分類されているサクランボがこれに当たる。いずれの品目も出回りピーク期間が数週間程度と短いものが多く、このタイミングに合わせた売場展開を行い、きっちり売上げを確保することが6月の青果部門商売を成功させる上で大きなポイントとなるだろう。 図表 6月に支出金額伸…

  • 2023.04.06

    気温上昇とともに売れ筋が変化する5月は、他の果物に注目|「これは押さえたい」青果編・2023年5月

    創風土パートナー 代田 実 全国的に最高気温が20℃を上回るようになる5月は、体感的に「暑さ」を感じ始める時季でもある。これに伴い、青果売場で扱う野菜、果物の売れ筋も大きく変化し、その変化に合わせた商品構成の売場展開を行うことが5月の青果商売を成功させるポイントとなる。 総務省家計調査の1世帯当たり購入金額の前月比伸び率を見ると、4月に比べ10%以上消費金額が伸びる品目が12品目もあり、その主な商品を示した下の表を見ると分かるとおり、トマト、キュウリなど果菜類とニュージーランド産が本格的にシーズンインするキウイフルーツ、スイカ、メロンなどウリ類の伸びが大きい。これら品目は5月の青果商売を行う上…

  • 2023.03.09

    売場の商品構成比が大きく変動、タケノコは短期決戦に|「これは押さえたい」青果編・2023年4月

    創風土パートナー 代田 実 新年度がスタートし、人々の生活が大きく変化する4月は、青果売場でも商品構成比が大きく変化する。図表を見ると分かるように、消費支出金額が青果品目中最大のトマトをはじめ消費金額の大きい品目の家計支出が軒並み前月比10%以上の伸びを示している。 こうした変化に合わせ、売場スペースや品揃えを変更して消費の変化に合わせた売場づくりをしていくことが4月の青果商売のポイントになる。 具体的にはトマト、キュウリ、ピーマン、ナスなど4月に消費が大きく伸びる果菜類の売場スペース、品揃え、SKU拡大に加え、拡販期を前に導入期となるメロン、スイカを4月のうちに売場を拡大し、5月以降の拡販期…

  • 2022.08.03

    特別寄稿 秋以降の原料高騰、コスト高対策 青果編 ①販売規格、②調達、販売方法、③付加価値の3本柱

    もともと相場商品である青果物は、昨今の世界的インフレの影響を受けているのかいないのか。いま1つ分かり難い部分もある。 しかし、肥料など農業資材や包装資材、輸送コストの値上がりの影響に加え、昨今の異常気象による入荷量減少により、足元の相場はジリジリと上がっているのが現実だ。 そこで今回は、青果物をとりまく原料高騰とコスト高要因を分析しつつ、それに対する販売現場の対策について考えることにする。 そもそも青果物はどれくらい値上がりしているのか? 前述の通り相場商品である青果物は、生産量と需要のバランスを取りつつ、常に価格が変動している。ところが、今年に入ってからは前述の理由から、確実に値上がり傾向が…

  • 2020.12.15

    続・ツルヤ前橋南店の強さの秘密、青果の商品力と品揃え、売り方に学ぶ

    アズライト代表 榎本博之 ツルヤ前橋店のレイアウトは長野県内の店舗と同様、標準化されたものが導入されている。入口トップは特設で、果物の箱売りと野菜のスポット商品、バナナなどが並ぶ。そこから、主通路を挟むように対面で冷ケースが直線で配置されている。平台はない。壁面は店奥角までが青果コーナーであり、反対側は店奥までの半分が青果で、その後は鮮魚となっている。  青果コーナーの品揃えは素材系が中心で、幅は広いが、奥深さであるラインロビングはほとんどなされていない。トマトでも10SKU以下である。自分たちの目利きでしっかりと絞り込んでいるという印象がある。 加えて、コーナー化がアクセントとして差し込まれ…