セーフィーがエッジAIカメラ「Safie One」を発表、映像データ活用で店舗の課題解決に貢献
2022.08.04
クラウド録画サービスシェアNo.1(※1)のセーフィー株式会社は、小売・飲食などの店舗を運営する業態に向けて、映像データを活用し業務効率化や省人化などの課題解決に貢献するエッジAIカメラ「Safie One(セーフィー ワン)」のリリースを発表した。「Safie One」の発売は、2022年9月28日となる予定だ。
目次
Safie One(セーフィー ワン)の概要

「Safie One」はエッジAIを利用した「AI-App(アイアップ)」をインストールして、利用できるカメラ。「AI-App」を利用することで、用途に応じてカメラのアプリケーションが切り替えられ、カメラがどんどん賢くなっていくという。
賢くなるカメラのアプリケーション「AI-App(アイアップ)」の第一弾として、小売・飲食などの店舗運営に役立つ「Store People Detection Pack(ストア ピープル ディテクション パック)」を同時に提供開始する。
内包される各機能(立ち入り検知、通過人数カウント、立ち入りカウント)により来店人数や混雑具合を可視化し、現場の課題解決に貢献し、映像から「働く」を変え、より効率的に人が働ける環境を提供していく。
Safie One(セーフィー ワン)の開発の背景と課題
セーフィーが8月2日に発表した「スーパーでの買い物に関する調査」の結果(※2)によると、レジ待ちの長さや混雑、品揃えや欠品が理由で利用する店舗を変えたことがある人が約半数(50.2%)と、混雑や欠品が機会損失を招いていることが浮き彫りになった。
また、惣菜コーナーでは従業員の約半数が惣菜・弁当の売れ残りが多いと思っており、買い物客は3人に2人が「なるべく食ロス対策をおこなっている店舗を利用したい」と思っているなど、フードロス対策を実施することが店舗のイメージアップや販売向上につながることが判ったという。
上記の潮流よりターゲットは主に小売・流通業をメインとし、これまで各店舗において課題となっていた複数の「不」を映像データで解決することを目的として、ヒアリングと検証を重ねながら今回の開発に至ったという。
小売・流通業の課題 | AI App「Store People Detection Pack」による課題解決【用途】 |
人のいない時間や場所は、人のみを検知し通知したい | 人検知(立ち入り検知)【防犯】 |
スタッフの少ない時間帯は、レジの待機列を通知し改善したい | 滞留カウント(立ち入りカウント) 【オペレーション改善】 |
お客様がスタッフを発見できない時の対応 | 滞留カウント(立ち入りカウント) 【オペレーション改善】 |
来店者数を照合し、購買の時間帯別の効果検証したい | 入退場カウント(通過人数カウント) 【マーケティング】 |
仕入先やメーカーに対して、棚立ち寄り率を提供したい | 滞留カウント(立ち入りカウント) 【マーケティング】 |
棚のレイアウトの効果計測の手段がない | 滞留カウント(立ち入りカウント) 【マーケティング】 |
Safie One(セーフィー ワン)の目指す未来

「Safie One」は「AI-App」が用途に応じてカメラのアプリケーションを切り替えられ、カメラがどんどん賢くなることで、ステップ1〜4を実現すると考えている。
クラウド映像のプラットフォームとして、小売・飲食などの店舗運営のみならずさまざまな業界で映像データを役立たせるサービスの開発に努めると共に、「現場DX」の推進に努めていくという。
Safie One(セーフィー ワン)の特長と主な機能

「Safie One」は、「Store People Detection Pack」内にある人検知機能を強化しており、レジ前に人が滞留している状況を可視化するなど人流を解析することができ、リアルタイムでも録画映像でも現場の様子を確認することが可能。
また、LTEアタッチメントを利用することで、インターネットに接続せずとも「置くだけポン」でクラウドに接続することができ、さらに、Bluetoothのヘッドセットやスピーカーを接続することで、インタラクティブに通話が可能となる。
▶︎賢くなる
・エッジAI(クアッドコア搭載)
▶︎つながりやすい
・QRコードで簡単セットアップ
・無線LAN IEEE802.11 ax 対応
・ローカルバックアップ対応
▶︎置くだけで使える
・LTEアタッチメントでNW設定不要
・三脚アタッチメントで場所を選ばない
▶︎空間がつながる
・Bluetooth HSP/HFP対応
・双方向通話/グループ通話で遠隔サポート
▶︎クイック
・ポン置きでどこでもつながる
・Wi-Fi、LTEを使えば工事不要
▶︎高コスパ
・高画質、高セキュリティのみならず、ユーザビリティを追求した高い操作性
・気軽にはじめられる解析アプリ
▶︎拡張性
・課題ごとに合わせたベンダーフォーメーションにより、お客様とソリューションを一緒に開発
(※1)テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(47.5%)
(※2)調査結果(セーフィー調べ)「スーパーでの買い物に関する調査」(対象:スーパーの買い物客600名)「店舗のオペレーションに関する実態調査」(対象:スーパーの従業員300名)