竹下浩一郎

リテール総合研究所所長『リテールガイド』編集長。1975年長野県上田市出身。中央大学文学部文学科英米文学専攻卒業後、小売業経営専門出版社の商業界に入社。スーパーマーケット経営専門誌『食品商業』編集部、チェーンストア経営専門誌『販売革新』編集部を経て2014年『食品商業』編集長就任。この間、世界最大級の食品見本市SIALパリの新商品国際審査員などを務める。20年5月ロコガイド入社、『リテールガイド』の創刊編集長就任。同10月にロコガイドがリテール総合研究所を設立、代表取締役に就任。23年1月組織改編に伴いリテール総合研究所所長に就任。一般社団法人日本惣菜協会『中食2030』(ダイヤモンド社)「スーパーマーケットにおける中食の未来」執筆の他、コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパン講師、スーパーマーケットGood Action Initiatives推薦委員なども務める。ファイナンス修士(専門職)(中央大学)。モットーは「正直であること」。

  • 2021.07.26

    ヤオコーが駅近立地500坪型の天王台店を千葉県我孫子市にオープン、7月は3店の大量出店

    ヤオコーは、7月29日、千葉県我孫子市に天王台店をオープンした。千葉県我孫子市には初出店となり、同柏市、同印西市、茨城県取手市、同龍ケ崎市の結節点に位置していることから、空白エリアを埋めていく戦略の一環。 千葉県では32店目となり、他、埼玉県94店、群馬県16店、東京都12店、神奈川県9店、茨城県7店、栃木県5店で全社175店体制となる。 7月6日に埼玉県川越市にオープンした川越藤間店、21日に同ふじみ野市にオープンしたふじみ野大原店に続く、この7月の3店目の出店となる。 出店場所は、通勤通学者が多く利用するJR常磐線の天王台駅から約140m、徒歩約2分、周辺にはワンルームマンションが多く、住…

  • 2021.07.04

    アマゾンがスーパーマーケットタイプのアマゾンフレッシュのリアル店舗で「ジャスト・ウオーク・アウト」を初導入

    アマゾンはアマゾンフレッシュのリアル店舗で「ジャスト・ウオーク・アウト(ただ店を出るだけ)」の技術が、初めて利用可能になったと発表した。 ワシントン州ベルビューのファクトリア地区にオープンしたアマゾンフレッシュのリアル店舗でレジを通らずに精算を済ませることができる技術を導入した。 アマゾンとして野菜、果物、精肉、鮮魚、惣菜などフルラインの大型スーパーマーケット(SM)タイプの店で「ジャスト・ウオーク・アウト」の技術を導入したのは初めてとなるという。 コンピュータービジョン、センサーフュージョン(センサーの融合、ディープラーニング(深層学習)といった技術を組み合わせることで実現した。 お客が入店…

  • 2021.07.02

    ヨークが食品スーパーマーケットで初めて国際基準の水産エコラベル「MEL認証」取得

    ヨークは、⽔産資源の持続的利⽤や環境に配慮した漁業・養殖業に関する国際規格に準拠した日本発の水産物の認証制度である「MEL(マリン・エコラベル・ジャパン、メル)認証」を、食品スーパーマーケットとして初めて取得。6月30日から第一弾として、「MELマーク」を付与したマダイの販売をほぼ全店で販売開始した。 今後、マダイに続き、ブリ、カンパチ、ヒラメの計4魚種に「MELマーク」を順次付与していく。当初は4魚種、5生産者の商品を展開するが、今後、魚種、生産者を拡大していきたいという。 「MEL認証」とは、マリン・エコラベル・ジャパン協議会が運営する水産エコラベルで、生産段階(漁業)、生産段階(養殖)と…

  • 2021.07.01

    D2Cブランドのショールーミングストア「INSEL STORE」がキラリナ京王吉祥寺にオープン

    京王電鉄がQoil(コイル)と共同で6月30日、キラリナ京王吉祥寺(東京都武蔵野市)の3階に、アパレル D2C(Direct-to-Consumer、自社で企画・製造した商品を自社サイトで直接販売する企業のこと)ブランド複数社による共同出店型のショールーミングストア「INSEL STORE(インゼルストア)」をオープンした。 INSEL STOREは、出店者であるD2Cブランドと、利用するお客が実際の商品を通じて実店舗での接点を創出すること目的に設置された。 昨今の新型コロナウイルス感染症の影響に伴う外出自粛などによって購買活動を変化させているお客に向けて「ショールーミングによるショートタイム…

  • 2021.07.01

    ヤオコー川越藤間店オープン、サミット跡地にドミナントのすき間を埋める出店で、小商圏高シェア狙う

    ヤオコーは7月6日、埼玉県川越市に埼玉県内93店目となるヤオコー川越藤間店をオープンした。全社的には173店体制となり、埼玉県の他、千葉県31店、群馬県16店、東京都 12店、神奈川県9店舗、茨城県7店、栃木県5店の陣容になる。 東武東上線新河岸駅から約1.1km、上福岡駅から約1.5km、国道254号線川越街道沿いのサミットストア跡地への居抜き出店。戸建てや集合住宅、飲食店などが多いエリアで、周辺には自社の店も多い。 直線距離で東方向に約2㎞のイトーヨーカドー跡地には7月中に自社ふじみ野大原店(埼玉県ふじみ野市)がオープンを予定するなど、商圏内でのドミナントのすき間を埋める形の出店が続く形と…

  • 2021.06.28

    売上高5000億円、経常利益300億円突破で勢い増すオーケーが登戸店をオープン

    オーケーが6月22日、ディスカウントスーパーマーケットタイプの登戸店(神奈川県川崎市)をオープンした。売場面積はアンダー1000㎡の999.27㎡(302.28坪)の300坪型で、コンパクトな売場となっている。 フリースタンディングの賃借物件で、1階は駐車場に充てられ、売場は2階となっている。売場レイアウトは壁面側主通路に沿って青果から始まり、鮮魚、精肉、日配、惣菜と続く。和洋日配がまとめられている点は特徴的だが、全体的には比較的オーソドックスなパターンといえる。 300坪型の比較的コンパクトな売場ということもあってか、主通路に囲まれたグロサリーの売場はゴンドラに中通路を設けず、長い陳列線が特…

  • 2021.06.21

    IKEA新宿が量り売り惣菜「スウェーデンバイツ」を導入した理由

    スウェーデン発の世界的なホームファニシングショップ、イケアと言えば、「郊外にある大型店」というイメージが強かった。ところが、イケアは、大都市圏の攻略も積極化している。とりわけ、強化しているのが首都圏だ。 東京都心では原宿、渋谷に続き、2021年5月1日には、東京を代表する繁華街である新宿に、「シティショップ」(都市型店)と位置付けるIKEA新宿をオープン。 フォーエバー21新宿店跡地で、伊勢丹新宿店などが立ち並ぶ新宿三丁目交差点(追分交差点)、地下鉄新宿三丁目駅にも至近と利便性が高い。地下1階~地上3階の4フロアで、総面積は約3270㎡だ。 オープニングセレモニーでイケアの日本法人、イケア・ジ…

  • 2021.06.15

    ベイシアが、ブリとヒラマサの長所を併せ持つ「ブリヒラ」を全店販売、産学連携による小売業界初の取り組み

    ベイシアは6月16日から、近畿大学(大阪府東大阪市)が開発したブリとヒラマサのハイブリッド種「ブリヒラ」を、小型店フォーマットのベイシアマートを除くベイシア全店で販売すると発表した。 ブリヒラは近畿大学がブリとヒラマサの交配によって開発したハイブリッド魚。関連会社であるアーマリン近大を介して種苗(養殖のための稚魚)として販売され、養殖業者が年月をかけて成魚まで育てた後、ベイシアが販売を担当する。ブリ類ハイブリッド種の産学連携による本格生産は世界でも初めての事例となる。 50年以上かけて産業化、ベイシアと近大など産学の連携があってこそ実現 ベイシアは近畿大学の関連会社である食縁と2017年に「持…

  • 2021.06.14

    ザ・トップマネジメント 「西友 大久保恒夫社長兼最高経営責任者(CEO)」:新生西友の経営戦略

    食品スーパーナンバーワンの規模を生かし、商品開発を強化し、売り込むことで日本の流通構造を変える ——3月1日から株主構成が変わり、大久保氏がCEOに就任することでマネジメントも変化した。変わること、あるいは変わらないことは。 大久保 もともと西友として大きく成長したが、その後ウォルマートの資本下になり、それで今回、また新たな資本構成に変わったということで、「軸がぶれているのではないか」という見方もあるかもしれない。しかし、私としては積み重ねられて非常に良くなっていると思っている。 もともと西友は革新的な企業だったし、日本で非常に成功していた。そのDNAの上に、マネジメントレベルなど世界最大の小…

  • 2021.06.11

    Retail AIがスマートショッピングカートの次世代モデルを発表、店内UX向上と月額サブスクリプションプラン導入で国内外で拡大目指す

    トライアルホールディングスのグループ会社であるRetail AIは、スマートショッピングカートの次世代モデルを発表した。同モデルの主な新規性は「商品のスキャン漏れ時に発出する自動検知アラーム実装」「270億件のID-POSデータに基づく完全AI化したレコメンデーションアルゴリズム搭載」「導入のハードルを下げる月額サブリクションモデルでの提供」となる。 同社は、セルフレジ機能付きタブレットをショッピングカートに掲載したタイプのスマートショッピングカートを開発。 「テクノロジーによって新時代の買物体験を生み出し、流通の仕組みを改革することを目的」に開発されたもので、2018年2月から実店舗での正式…

  • 2021.06.10

    ビオセボンがオンラインストアをオープン、SNSとリアル店舗の組み合わせ戦略で、そのポテンシャルはすでに見えている?

    オーガニック(有機)の商品を主力とした小型スーパーマーケット(SM)のBio c’ Bon (ビオセボン)を日本で運営するビオセボン・ジャポンは、6月16日から同社の商品がインターネットで買えるEC(電子商取引)サイト「ビオセボンオンラインストア」のサービスを開始する。 同社は、「オーガニックを日常使いする社会を構築する」をミッションに掲げながら出店を重ね、6月8日現在、東京都と神奈川県内に24店を展開。 今回は、「利用してみたいが近隣に店舗がなく機会がない」というお客の声も受けての取り組みで、出店地域以外への商圏の拡大が見込める。商品の特性などによって一部販売する地域を制限する場合があるが、…

  • 2021.06.06

    ユニクロ浅草が6月4日オープン、「Our Neighborhood!」をコンセプトに浅草の街とRaaS的な取り組みも含めたコラボレーション

    ユニクロは6月4日、東京・浅草にある複合施設の東京楽天地浅草ビル1階、2階にユニクロ浅草をオープンした。プロモーションスペースを除くと、基本的に1階はレディス、2階はメンズとキッズ、ベビーといった売場構成。 同ビルには食品などの物産展のような施設として「まるごとにっぽん」が営業していたが、リニューアルに伴って大幅に規模を縮小。ユニクロはその跡地に出店した格好になる。7月には3階にフードサービスがオープンする。 コンセプトとして「Our Neighborhood!」を掲げ、浅草の店を含むさまざまな要素を全面に打ち出した特徴的な店となった。 地域とのコラボレーションを象徴する売場は2階のエスカレー…

  • 2021.06.04

    ニトリと島忠ホームズが経営統合後初の融合型店舗「ニトリホームズ宮原店」をオープン

    ニトリホールディングスは、6月11日、家具・ホームファッションを展開するニトリとホームセンターの島忠とを初めて融合させた店舗となるニトリホームズ宮原店をオープンした。島忠・ホームズ宮原店を改装しての融合型店舗への転換となる。 ニトリグループ初の「新たなトータルコーディネート店舗」として客層の拡大を図り、お客に豊かな暮らしを提供していくとしている。 1階をホームセンターとし、2階はニトリと島忠相互の家具・ホームファッションを展開。ニトリと島忠のほぼ全ての商品を取り扱うことで、「住まいのことなら何でもそろう幅広い品揃え」とした。 「ニトリのホームファニシングは家の中が主体であったが、家の中、庭など…

  • 2021.05.21

    ヤオコーが府中フォーリス店を駅近商業施設に出店、幅広い客層をターゲットに年商45億円目指す

    ヤオコーは5月25日、府中フォーリス店をオープンした。2つの大きな商業施設が隣接するフォーリスの地下1階への出店で、府中駅南口から歩いて4分という駅近の立地だ。退店した伊勢丹の専門店街の地下1階への出店。 「居抜きでの出店がここのところ増えていて、特に百貨店のリニューアルに合わせて、われわれの店を出店させていただくという機会が増えている。いままで出店した浦和パルコ店(さいたま市浦和区)、まるひろ南浦和店(さいたま市南区)についても好調に推移している」(川野澄人社長) ストアコンセプトは、「美味しさ・楽しさ・驚き・発見・感動を体感できるお店~世代を超えた新しいミールソリューションへの挑戦~」。 …

  • 2021.05.21

    無印良品がSM企業との協業店で目指す、「食を通じた地域とのつながり」

    無印良品を展開する良品計画が、JR港南台駅前にある多層階の商業施設「港南台バーズ」(横浜市港南区)内に関東最大の売場面積となる無印良品港南台バーズをオープンした。4月22日に衣料品と生活雑貨を扱う1階を先行オープンし、このたび5月14日に生鮮食品を含む食品を取り扱う地下1階をグランドオープンした。 港南台バーズでは2020年8月まで髙島屋港南台店が営業していた。良品計画などに跡地への出店依頼があり、今回の出店となった。 同店は「食」の大型専門売場を備えた店舗で、大阪府堺市北区のイオンモール堺北花田、京都市山科区の京都山科に続く3店目。関東では初めてとなる。 同店の三品正洋店長は、「無印良品とし…

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