竹下浩一郎

リテール総合研究所代表取締役『リテールガイド』編集長。1975年長野県上田市出身。中央大学文学部文学科英米文学専攻卒業後、小売業経営専門出版社の商業界に入社。スーパーマーケット経営専門誌『食品商業』編集部、チェーンストア経営専門誌『販売革新』編集部を経て2014年『食品商業』編集長就任。この間、世界最大級の食品見本市SIALパリの新商品国際審査員などを務める。20年5月ロコガイド入社、『リテールガイド』の創刊編集長就任。同10月にロコガイドがリテール総合研究所を設立、代表取締役に就任。一般社団法人日本惣菜協会『中食2030』(ダイヤモンド社)「スーパーマーケットにおける中食の未来」執筆の他、コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパン講師、スーパーマーケットGood Action Initiatives推薦委員なども務める。ファイナンス修士(専門職)(中央大学)。モットーは「正直であること」。

  • 新聞折込チラシはホントに閲覧されているのか

    2020.08.07

    新聞折込チラシはホントに閲覧されているのか?進むデジタルシフトの重要性

    小売業、特にスーパーマーケット(SM)といえば、折込チラシが有効な販促ツールであるというイメージが強い。店頭の棚の確保と同様、いかにチラシに掲載されるかが重視された時代もあったが、実際にはチラシの効果は年々下がっているというのが実情ではないだろうか。 それを実態として示す数字がある。図表①は新聞の発行部数と折込広告の市場規模の推移をまとめたものだ。一目瞭然なのは新聞の発行部数の急激な減少である。2005年からの15年間で約1500万部減少している。特に最近はその減少率が大きくなっていることを考えると、今後、さらに厳しい状況を迎えることになりそうだ。 それと連動するように、折込広告の市場規模も右…

  • 元祖グローサラントが約3年ぶりの新規出店「イータリー HARAJUKU」

    2020.08.07

    元祖グローサラントが約3年ぶりの新規出店「イータリー HARAJUKU」

    飲食と物販を融合させたフォーマットを40店展開し、世界各国の出店地域で存在感を放つイータリー。日本では2008年に1号店をオープンしたものの、その後、事業縮小。15年にイータリー・アジア・パシフィックとして再出発し、17年8月に約450㎡(約136坪)のグランスタ丸の内店をオープンした。 ちょうどそのころ、スーパーマーケット(SM)の競争激化によって「食の機会」の争奪戦が発生したことなどが重なって、SMが外食の分野への侵攻を本格化していた。「グロサリーストア(SM)」と「レストラン」を合わせた造語である「グローサラント」といった言葉も定着し、イータリーはその大本命ともいえる存在だった。 ただし…

  • 2020.08.07

    絶好調ヤオコーの「原点回帰」戦略に迫る、生鮮は素材中心、調理済みはデリカに集約する

    ヤオコーは6月17日、所沢有楽町店をオープンした。国道463号線南側と県道6号川越所沢線北側にある深井醤油工場跡地への出店で、北方面約500mに西武新宿線の航空公園駅、南西約900mに西武池袋線・西武狭山線の西所沢駅、南東約1.1kmに西武新宿線・西武池袋線の所沢駅がある。 ヤオコーの他、サイゼリヤ、マツモトキヨシ、クリーニング、美容室、歯科医院で構成されるネイバーフッドショッピングセンターを形成している。深井醤油からヤオコーが土地を借り、ショッピングセンターを開発した。付近にはマンションなども多く、自転車と徒歩での来店が多くなるとみている。 所沢市にはすでに5店出店しているが、所沢市内では南…

  • 2020.08.07

    「脱縦割り」目指す意欲店となるマルエツ横浜最戸店

    マルエツは2020年7月17日、横浜最戸店をオープンした。05年まで最戸店として営業していた物件で、至近にあるイトーヨーカ堂の大型店との競合もあって一度撤退し、他店にリーシングをしていた。 その後、15年を経てそのリーシングが満期を迎え、「この15年間、私たちがやってきたことを集大成としてもう一度チャレンジしてみようと合意した。大きな店にも負けない、小さな店ということで一回やってみようということで、会社としては気合が入っている」(古瀬良多社長) 神奈川県横浜市港南区の北側に位置し、京浜急行本線、横浜市営地下鉄ブルーラインの上大岡駅西口から徒歩約10分、北側550mに位置している。周辺には戸建住…

  • 大規模複合開発「有明ガーデン」内に「都市型イオンスタイル」有明ガーデンがオープン

    2020.08.07

    大規模複合開発「有明ガーデン」内に「都市型イオンスタイル」有明ガーデンがオープン

    イオンリテールは5月15日、イオンスタイル有明ガーデンをオープンした。同店が出店する「住友不動産 ショッピングシティ 有明ガーデン」は、住友不動産の開発による店舗数200店超のリージョナルショッピングセンター(RSC)に位置づけられる大型商業施設であるが、もともと4月24日にグランドオープンする予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期。6月17日に施設開業、8月1日に全体のグランドオープンを迎えた。 イオンスタイル有明ガーデンとクリーニングとベーカリーといった生活必需品の店舗のみ、5月15日に先行オープンしていた。施設1階に2285㎡(約691坪)の食品主体の売場面積で出店。 都心へのアク…

  • 2020.08.07

    消費者データから見る「新型コロナ」緊急事態宣言解除前後の生活者の変化

    新型コロナウイルスは小売業界を大きく変えた。必需品を販売するスーパーマーケット(SM)やドラッグストアには多くのお客が集まり、全体の売上げを押し上げた他、マスクやトイレットペーパーなどの紙類、あるいは小麦粉やカップ麺など特定の分野の商品が軒並み欠品した。 一方、食品などの必需品以外の衣料品や住居用品を主力とする小売業、あるいは飲食店、サービスなどを提供する店は、当局の自粛の要請もあってお客は減り、売上げはかつてないほどの減少となった。 結果として、SMなどの小売業で働く人は、医療従事者などと同様にエッセンシャルワーカーとして、世間の感謝の念を集めた。一方で、感染のリスクにさらされた状態で業務に…

  • 2020.08.07

    カフェ&ベーカリー併設という「新スタイル」で物販との相乗効果目指す北野エース

    北野エースを展開するエースが、従来のグロサリーストアの枠組みを超え、カフェ&ベーカリーの展開に踏み込んだ。 6月17日、住友不動産が開業した大型商業施設の住友不動産ショッピングシティ有明ガーデン内にKITANO ACE有明ガーデン店をオープン。 売場面積は73坪で、24席を擁する「CAFE & BAKERY(カフェ&ベーカリー)」を初めて物販と併設して展開。レジはカフェ&ベーカリーのカウンターと物販で分けている。ベーカリーとドリンクの提供があるため、カウンターには常に2人ほど付けている。 店内焼成なし、仕入れのみで構成するベーカリー 今回、同社が手掛けるカフェ&…

  • 「都市型標準」500坪型ヨークフーズ新宿富久店徹底解剖

    2020.08.07

    「都市型標準」になるか?500坪型ヨークフーズ新宿富久店徹底解剖

    セブン&アイグループが成長戦略の要と位置付ける「首都圏食品戦略」の一環として、6月1日、ヨークマート、イトーヨーカドー食品館、ザ・プライス、コンフォートマーケットが統合し、「ヨーク」となった。 先立つ5月13日には千葉県市原市に統合を象徴する新フォーマットのちはら台店がオープン。その後、5月31日に食品館の14店、ザ・プライス5店の計20店を一時閉店し、6月5日に19店をヨークフーズ、ヨークプライスとしてリニューアルオープンしている。 そして17日には残りの1店、イトーヨーカドー食品館新宿富久店を改装したヨークフーズ新宿富久店を「都市型標準フォーマットのフラッグシップ店」としてリニュー…

  • サミットストアコレットマーレ店が「三角形の売場」で成立させる業務効率

    2020.08.07

    サミットストアコレットマーレ店が「三角形の売場」で成立させる業務効率

    サミットは5月20日、神奈川県横浜市中区に横浜市内9店目、中区内2店目となるサミットストア桜木町コレットマーレ店をオープンした。新型コロナウイルスの影響で、約1カ月遅れてのオープンとなった。 サミットの店数は東京都が80店以上と圧倒的に多く、次いで桜木町コレットマーレ店を含む神奈川県が16店、さらに埼玉県14店、千葉県5店と続く。 今回、既存商業施設の改装に合わせて地下1階部分に出店。JR、市営地下鉄の桜木町駅前の施設のため、電車、バス共にアクセスが良い立地だ。桜木町駅自体が、みなとみらい地区への玄関口の役割を果たす他、横浜市の市庁舎の最寄駅でもある。そのため近隣に住む人の他、働く人、ホテルの…

  • 2020.08.07

    7月から予約が始まった「マイナポイント」って何だ?

    いよいよ、始まったマイナポイントとはなにか? キャッシュレス決済を使えば中小企業の店だと5%、フランチャイズチェーンだと2%相当のポイントがお客に還元されるという「ポイント還元事業」が6月30日に終了した。昨年10月の消費増税に伴う消費活性化策、さらにはキャッシュレス決済の推進策として経済産業省によって実施されたものだが、ポイントのコントロールによる集客は、実質的な価格競争として日々、各企業が活用していた販促策であったが、国が補助を通じて後押しする形で5%、あるいは2%という非常に強力な販促レベルに相当する方策が使えるということで、業界内で大きな問題となった。 中小企業が有利ということで、資本…

  • 2020.08.07

    ザ・トップマネジメント「オーケー 二宮涼太郎社長」: コロナ時代の先進経営を語る

    まとめ買い対応を強めつつ、お客の期待の先を行く商品、価格を実現 ――足元の状況は。 二宮 6月は3月、4月、5月に比べて少し落ち着いた感じがある。5月までは既存店は2割ほど伸びていたが、6月はそこまでは行っていない。それでも新型コロナ前に比べると売上げは高い。 ――スーパーマーケット(SM)では客単価の伸びが大きくなっている。 二宮 お客さまの買物の頻度が減ったのが常態化したのかなと思う。だから、客数の見方としては見づらい部分はある。頻度が下がって、客単価が上がっている売上高ではある。どの企業も同じ傾向ではないか。 お客さまが買物の回数を減らしていることは、客数を見ると明らか。そうなるとよりま…

  • 2020.08.07

    ザ・トップマネジメント「マルエツ 古瀬良多社長」:コロナ時代の先進経営を語る

    買物の時間帯、頻度、量が変わる局面に合わせ、提案に磨きをかける ――直近の状況は。 古瀬 7月に入ってから雨が続いているが、やはり客数が伸びず、客単価が伸びているという傾向値は変わっていない。やはり、お客さまの「買物頻度を減らして、1回の買物でしっかりと買いたい」という傾向は変わっていない。 直近(7月17日段階)でも客数は90%台、客単価が110%台のイメージだ。5月は客数が80%台になったが、これはチラシなどを一切やめたため。価格は安くしていたが、競合企業にはネット(の販促)を続けていたところもあり、店によっては競合にさらされたという感はある。客数はそこを底に徐々に上がっているイメージだ。…

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