インタビュー

  • 2021.09.02

    ザ・トップマネジメント 「JFRカード 二之部 守社長」:変わる決済・金融と小売業の未来

    百貨店のビジネスは変わる、物販にとどまらないグループ全体のサービスを捉えた戦略が必要 新型コロナウイルスは、小売業界に大きな影響をもたらしたが、大きく売上げを伸ばした日常消費の業態とは対照的に、ハレの消費を担う百貨店は休業を強いられるなど大きなダメージを受けた。少子高齢化など、コロナ禍前から小売業界全体には変革が求められていたが、今回のコロナ禍の影響を受け、百貨店の変革はDX(デジタルトランスフォーメーション)と共にまさに待ったなしの状況にある。大丸松坂屋百貨店を抱えるJ.フロント リテイリンググループで決済・金融事業を担うJFRカードの二之部守社長に、変革を求められる百貨店、あるいはDXも含…

  • 2021.06.14

    ザ・トップマネジメント 「西友 大久保恒夫社長兼最高経営責任者(CEO)」:新生西友の経営戦略

    食品スーパーナンバーワンの規模を生かし、商品開発を強化し、売り込むことで日本の流通構造を変える ——3月1日から株主構成が変わり、大久保氏がCEOに就任することでマネジメントも変化した。変わること、あるいは変わらないことは。 大久保 もともと西友として大きく成長したが、その後ウォルマートの資本下になり、それで今回、また新たな資本構成に変わったということで、「軸がぶれているのではないか」という見方もあるかもしれない。しかし、私としては積み重ねられて非常に良くなっていると思っている。 もともと西友は革新的な企業だったし、日本で非常に成功していた。そのDNAの上に、マネジメントレベルなど世界最大の小…

  • 2021.04.07

    ザ・トップマネジメント「Genky DrugStores 藤永賢一社長」:コロナ時代の経営戦略を語る

    コロナで売上げが高まっているからこそ価格の切り下げを実施、生鮮食品は強化部門としてSMレベルに近づける ——直近の売上げの推移はどうか。 藤永 コロナの影響も含めて、去年のいまごろ(インタビューは3月16日)はちょうどマスクの行列ができたころで、消毒液やマスクは昨対を大きく割っている。 (2020年は)3月末くらいから衛生用品やグロサリーの販売が増えてきた。学校が休みになったので、給食の代わりのものが売れたり、だんだん不安心理になって、米、パスタ、カップ麺など非常食のようなものが売れた。 その後、巣ごもりになって、スーパーマーケット(SM)の数字が上がって、ドラッグストア(Dg.S)が落ち着い…

  • 2021.03.15

    ザ・トップマネジメント「ウエルシア薬局 松本忠久社長」:コロナ時代の経営戦略を語る

    コロナの影響を「全部分析」しつつ、新中期3カ年計画を粛々と実行、成長のポイントはマネージャーと店長の教育にあり ――直近の業績推移、部門別の動向はどうか。 松本 ウエルシアも食品をかなり扱っているので、第一波、第二波のときは非常に巣ごもりのまとめ買い、雑貨でも紙関係がなくなるなど、そういう意味での押し上げはあった。 ただ、下期になってから、2020年9月以降は、それが落ち着いてきて、商品が潤沢に入るようになり、お客さまも巣ごもりしてまとめ買いする必要もないという考え方に少しなってきて、上期に比べると少し伸び率は鈍化してきている。 ――冬はどうだったか。 松本 傾向的に、売上げに結び付く商品につ…

  • 2021.01.04

    ザ・トップマネジメント「サミット 服部哲也社長」: 2021年新春特別版インタビュー

    新中計で目指すのは食事材料提供業を超えた「生きる糧を分かち合うお店」、SMとして事業範囲を「社会」にまで広げる ——今期から新中期経営計画(中計)がスタートしている。 服部 前回の中計は2017年スタートで19年に終わる「創革2019」だったが、それを受けて、20年からスタートし、22年までの新中計が「GO GREEN 2022」。その中の大きなテーマが「我々は何者で、どこに向かうのか」を考えること。 これはそもそもコロナがこういう状況になる前に、19年からずっと考えて策定したものだが、結果としてコロナによって世の中がかなり変わることに対して、すごく合致する内容になっているという気はしている。…

  • 2021.01.03

    ザ・トップマネジメント 「オーケー 二宮涼太郎社長」:2021年新春特別版インタビュー

    注力分野は「全部」、非食品も強化してワンストップ、ディスカウントの魅力に磨きをかける ——2020年は新型コロナウイルスの影響が大きかった。 二宮 皆さんそうだと思うが、激変だった。需要が変化したり、お客さまの買物行動も、頻度を減らすということが本当に定着してきた。いままで考えていたことと、がらっと変わったように思う。 一方で、われわれがやることはそんなに大きくは変わってはいない。少なくともお店に関しては、いまの新しいお客さまの消費に合っていないということはない。 むしろ、経済環境は非常にこれから厳しくなる。改めてディスカウントはお客さまがお店を選ぶ重要なポイントかなと思うので、ますます磨きを…

  • 2021.01.03

    ザ・トップマネジメント「ヤオコー 川野澄人社長」: 2021年新春特別版インタビュー

    居抜き物件の増加で来期は出店数ほぼ倍増の9店に、「前年比」の高いハードルを新店と既存店成長で越える ——2020年を振り返ると。 川野 新型コロナウイルスの影響で、当初、当社が考えていた取り組みについては、まずはコロナ対応を最優先するということで、計画どおりには進ちょくしていないというのが現状だ。 今期は64期だが、創業130周年ということで、「創業130周年、ヤオコーの良いところをより強く」を経営方針テーマに掲げて取り組んできたわけだが、コロナが起こり、特に上半期はいわゆる巣ごもり需要で大きく売上げが伸長した。 この対応に時間を取られたこともあって、われわれが継続的に取り組んでいる商品開発、…

  • 2021.01.02

    ザ・トップマネジメント「ライフコーポレーション 岩崎高治社長」:2021年新春特別版インタビュー

    「守る」「攻める」「変える」を継続、コロナを「日本の小売業界が変わる」体質改善のきっかけに ——2020年度はどんな年だったか。 岩崎 20年度を振り返ると、新型コロナウイルス感染症の話だけだった。それによって社会が一変した一年だった。 ——新型コロナウイルスに対する方針は。 岩崎 「守る」「攻める」「変える」という3つのキーワードで対処しているが、まずは「守る」が大事だと思っている。 当社は「最優先すべきは、従業員とお客様の安全安心を確保すること。その上でライフラインを支えるという使命の可能な限り営業を継続する」という方針で臨んでいる。従業員とお客さまの安全安心という前段なくして後段はないと…

  • 2020.10.08

    ザ・トップマネジメント「カスミ 山本慎一郎社長」: コロナ時代の先進経営をかたる _後編

    「単に決済の効率化をすることが目的ではない。常にお客さまと『つながる』ことこそが重要」 前編は、https://retailguide.tokubai.co.jp/interviews/2090/ ——「Scan & Go(スキャン&ゴー)」をグループにも導入し始める。 山本 カスミは今期中に全店、マルエツ、マックスバリュ関東は今期の下期からになると思う。同時にセルフレジも広げていて、こちらはマルエツで下期からすでに実験が始まっているし、マックスバリュ関東は来期には始まる。 セルフレジは、大体われわれの店で見ていると、平均して普通のレジの半分の時間で済む。平均値で2対1。ただ、…

  • 2020.10.07

    ザ・トップマネジメント 「カスミ 山本慎一郎社長」:コロナ時代の先進経営を語る_前編

    「新型コロナがDXを加速、新しい形の決済とオンライン事業をグループにも拡大」 ——8月も既存店売上高前年比の数値は108.6%と高水準だった。この間継続的に高い水準で推移した数値をどう見るか。 山本 8月は、今年は特殊事情。お盆で帰省されないお客さまがいらっしゃった。茨城はもともと帰省が関係ないが、われわれのお店を見ても、帰省が少なかった埼玉の店がやはり良かった。なおかつ外食、行楽もなくという中で既存店の数値が高くなった。 この間の数字を見ると3月の数字(既存店売上高前年比104.0%)は、われわれは低い方、その後も、少し売り方を考えたり、販促を変えたりしながらやってきて、とりあえずはそれほど…

  • 2020.08.11

    ザ・トップマネジメント 「ベータ・ジャパン 北川卓司カントリーマネージャー」:新たな小売業を語る

    販売を主目的としない「小売りの新しい形」を日本へ ――米国の事業を日本で展開しようと思ったきっかけ、可能性を感じた部分は。 北川 小売り全体が厳しい中、オンラインで買われる方が多くいらっしゃる。その際、「それでは、店舗はどのような形で進化していく必要があるか」と考えたときに、よく昔から「体験型にシフトしよう」と言われてきたと思う。 ただ、それを「販売しながら体験にフォーカスする」といった形でやる場合、結局、売れたりすると販売の方にどんどんシフト、フォーカスしてしまう流れが多いと思っている。 その点、b8ta(ベータ)は、販売はするが、最初から主目的として販売を置いていないことを明言している。か…

  • 2020.08.08

    ザ・トップマネジメント 「アクシアル リテイリング 原 和彦社長」:コロナ時代の先進経営を語る

    社会貢献の一環で外食とコラボ、「競合」から「相互補完」に関係が変わった ――まとめ買いで客単価が上がる傾向にあった。7 月に入ってからの状況は。 原 客単価の水準は4~6月とあまり変わらず、昨年対比でほぼ2桁の伸び。ただ、客数が数%下がってきているので、売上昨年比で見ると、4~6月に比べるとやや下がってきている。ただ、まだ、もちろん客単価の方が上に出ているので売上昨対で見ると高い伸びではある。 ――買物が変わった。買物の頻度を減らし、まとめ買いをする傾向になったといわれているが。 原 頻度はある程度、減っているが、まとめ買いの傾向はちょっと落ち着いてきているのかなと思っている。必要な量のみ買わ…

  • 2020.08.07

    ザ・トップマネジメント「ヨーク 大竹正人社長」: コロナ時代の先進経営を語る

    統合で低価格商品の開発も可能に、新MDと合わせ二極化消費に対応―直近の状況は。大竹 良い。ずっと(既存店売上高前年比)2桁増ぐらいで来ていて、6月もほぼ2桁増。7月もおそらく2桁増で行きそうだ。

  • 2020.08.07

    ザ・トップマネジメント「オーケー 二宮涼太郎社長」: コロナ時代の先進経営を語る

    まとめ買い対応を強めつつ、お客の期待の先を行く商品、価格を実現 ――足元の状況は。 二宮 6月は3月、4月、5月に比べて少し落ち着いた感じがある。5月までは既存店は2割ほど伸びていたが、6月はそこまでは行っていない。それでも新型コロナ前に比べると売上げは高い。 ――スーパーマーケット(SM)では客単価の伸びが大きくなっている。 二宮 お客さまの買物の頻度が減ったのが常態化したのかなと思う。だから、客数の見方としては見づらい部分はある。頻度が下がって、客単価が上がっている売上高ではある。どの企業も同じ傾向ではないか。 お客さまが買物の回数を減らしていることは、客数を見ると明らか。そうなるとよりま…

  • 2020.08.07

    ザ・トップマネジメント「マルエツ 古瀬良多社長」:コロナ時代の先進経営を語る

    買物の時間帯、頻度、量が変わる局面に合わせ、提案に磨きをかける ――直近の状況は。 古瀬 7月に入ってから雨が続いているが、やはり客数が伸びず、客単価が伸びているという傾向値は変わっていない。やはり、お客さまの「買物頻度を減らして、1回の買物でしっかりと買いたい」という傾向は変わっていない。 直近(7月17日段階)でも客数は90%台、客単価が110%台のイメージだ。5月は客数が80%台になったが、これはチラシなどを一切やめたため。価格は安くしていたが、競合企業にはネット(の販促)を続けていたところもあり、店によっては競合にさらされたという感はある。客数はそこを底に徐々に上がっているイメージだ。…