インタビュー

  • 2022.08.10

    なぜ、サンドラッグはBrazeを採用したのか? オンラインをベースとした情報の一元管理への転換

    サンドラッグはドラッグストア、調剤薬局、ディスカウントストアを全国44都道府県で1250店以上展開。さらにウェブ、アプリの販売チャネルを通じたEC(電子商取引)も展開している。 同社では、コロナ禍の影響などによってお客の購買行動が変化、多様化したこともあって、店舗、アプリ、ECなど複数のチャネルでの横断的な購買がされるようになっているという。今回、中長期な視点から、お客を深く理解し、お客の行動データを基に店舗、アプリ、ECなどの複数のチャネルを通じてお客1人1人に寄り添ったコミュニケーションの実現を図るため、Brazeを採用した。 今回、Brazeの採用に至った背景や今後の狙い、さらに「そもそ…

  • 2022.04.04

    小売業のDX化はトップが鍵。スマホ・データ活用でお客様の変化を掴むデジタル時代とは?

    今や世帯単位では8割がスマートフォンを所持している時代であり、消費者の行動も変化していく中で、小売業においてもデジタルの側面は非常に重要です。今回、ネットスーパーを事業の柱に育てられたスーパーサンシ株式会社から高倉照和常務取締役、九州を中心に「ホームセンターグッデイ」を展開する株式会社グッデイから柳瀬社長に「これからの小売業に求められる進化」をテーマに、DX推進におけるポイントや、デジタルが果たす役割、小売業の未来などエピソードをオンラインセミナー(2022年2月22日に実施)でお話を伺いました。 ■セミナー登壇スーパーサンシ株式会社 常務取締役 NetMarket事業本部長高倉 照和 氏 株…

  • 2022.01.10

    ザ・トップマネジメント 令和4年新春特別編 ヨークベニマル 大髙善興会長

    「コロナ特需が終息する中、生き残りを懸けた競争時代に、開発中の都市型300坪型を磨き込み、ドミナンス強化で生き残る」 ——2021年を振り返ると。 大髙 20年の2月からコロナ特需でマーケットが大きく変化した。その中で、スーパーマーケット(SM)は非常に恵まれた業態だった。 ただ、21年10月から緊急事態宣言が解除され、10月はそうでもなかったが、11月は(20年春の特需の影響が大きかった21年4~6月を除いて)久しぶりに(既存店売上高が)前年比割れになった。11月に入ってからかなり外食、あるいは大型店など(にお客が戻ることで)いろんな意味でSMのコロナ特需が終息を打った。 11月は19年対比…

  • 2022.01.07

    ザ・トップマネジメント 令和4年新春特別編 ヨーク 大竹正人社長

    「サテライトキッチン活用都心型モデルに手応え、22年度は個店別にもう一度マーケット調査をして品揃えを見直す」 ——2021年度を振り返ると、どのような年度だったか。 大竹 一番の変わり目は9月から10月のところ。潮目が変わったような気がする。 お客さまの消費行動も、やはりどちらかというと節約志向に入ってきたのかなという感じがしている。買われ方もいままでは、まとめ買いが多かったが、必要なものを必要なだけに変わってきた。 一方で、やはり二極化の傾向はある。(セブン&アイグループのプライベートブランドの)セブンプレミアムはいま苦戦しているが、(高クオリティラインの)ゴールドは2桁以上伸びてい…

  • 2022.01.06

    ザ・トップマネジメント 令和4年新春特別編 ヤオコー 川野澄人社長

    「原材料高、コスト高、マーケット縮小の厳しい環境下、ゼロサムゲーム抜け出して新しい価値提供目指す」 ——2021年度はどのような年だったか。 川野 一番は、新型コロナウイルスの影響が強く出たというのが、前期に続いて今期であったと。7月、8月、9月と、夏場に感染拡大があり、それに伴う巣ごもり需要が大きかったと思う。 ただ、巣ごもり需要に加えて、前期から取り組んでいる価格政策については、一定の効果が出てきたと思っている。客数を増やすことに効果を発揮してきた。なかなか数字上、分析しにくいが、手応えは感じている。 20年と大きく違うところは、デリカの3部門(惣菜、寿司、ベーカリー)が大きく伸びたこと。…

  • 2022.01.05

    ザ・トップマネジメント 令和4年新春特別編 サミット 服部哲也社長

    「SDGsもDXも、あくまで自分事にして取り組む、1人1人の小さな取り組みをいっぱい集めて大きな成果につなげる」 ——2021年は、中期経営計画「GO GREEN2022~社会に必要とされる新しいSMの創造~」2年目で、折り返しだった。 服部 もともと「GO GREEN2022」の中計自体が、「スーパーマーケットの枠を超えた存在を目指す」というテーマのため、定量的な目標があまりはっきり掲げられていないこともあって、「事例」がどれぐらい集まってくるのかが2年目となる21年だと位置づけていた。 その意味では、本当に(中計を通じて目指す)「生きる糧を分かち合うお店」につながっていくような「種」となる…

  • 2022.01.04

    ザ・トップマネジメント 令和4年新春特別編 ライフコーポレーション 岩崎高治社長

    「いまこそマインドセットを変え、『質の競争』に転換すべきとき、SM業界は、いかに付加価値を付けられるかの競争を」 ——2021年はどのような年だったか。 岩崎 21年はコロナ感染症が猛威を振るい、第5波は多少収まっているものの、オミクロン株の話も出ているので、結果的には1月から12月までほぼコロナ対策の1年だったかなと思う。 そのような環境で、前年から継続して「守る」「攻める」「変える」ことを軸に取り組みを進めてきた。「守る」ことについてはとにかく従業員、お客さまの安心、安全を重点的に、「まず、これが大事」ということで進めてきた。 店内環境、ワクチン接種、特別有休休暇制度、それから従業員には相…

  • 2021.11.05

    ザ・トップマネジメント「ヨークベニマル 大髙善興会長」:コロナ禍を経て改めて目指すSM像とDXの本質

    これまでの特需がなくなり、人口減、高齢化が再度表面化、生き残りを懸けた競争はこれからが本番 ——この間、コロナ禍での経営が続いた。 大髙 新しい生活様式、新しい日常ということで、お客さまの購買行動、あるいはライフスタイルも変わった。スーパーマーケット(SM)は、外出しない、巣ごもりという点では、この1年8カ月は非常に恵まれた産業だった。 ただ、これはコロナ特需だけであって、これからが、コロナが収束した後は、大変な厳しい時代になる。人口が減っていく、高齢化もしていく。 コロナによって非常に厳しくなってしまった産業で働く人たちの所得も上がらない。これからが(競争の)本番ではないだろうか。 ただ、厳…

  • 2021.09.02

    ザ・トップマネジメント 「JFRカード 二之部 守社長」:変わる決済・金融と小売業の未来

    百貨店のビジネスは変わる、物販にとどまらないグループ全体のサービスを捉えた戦略が必要 新型コロナウイルスは、小売業界に大きな影響をもたらしたが、大きく売上げを伸ばした日常消費の業態とは対照的に、ハレの消費を担う百貨店は休業を強いられるなど大きなダメージを受けた。少子高齢化など、コロナ禍前から小売業界全体には変革が求められていたが、今回のコロナ禍の影響を受け、百貨店の変革はDX(デジタルトランスフォーメーション)と共にまさに待ったなしの状況にある。大丸松坂屋百貨店を抱えるJ.フロント リテイリンググループで決済・金融事業を担うJFRカードの二之部守社長に、変革を求められる百貨店、あるいはDXも含…

  • 2021.06.14

    ザ・トップマネジメント 「西友 大久保恒夫社長兼最高経営責任者(CEO)」:新生西友の経営戦略

    食品スーパーナンバーワンの規模を生かし、商品開発を強化し、売り込むことで日本の流通構造を変える ——3月1日から株主構成が変わり、大久保氏がCEOに就任することでマネジメントも変化した。変わること、あるいは変わらないことは。 大久保 もともと西友として大きく成長したが、その後ウォルマートの資本下になり、それで今回、また新たな資本構成に変わったということで、「軸がぶれているのではないか」という見方もあるかもしれない。しかし、私としては積み重ねられて非常に良くなっていると思っている。 もともと西友は革新的な企業だったし、日本で非常に成功していた。そのDNAの上に、マネジメントレベルなど世界最大の小…

  • 2021.04.07

    ザ・トップマネジメント「Genky DrugStores 藤永賢一社長」:コロナ時代の経営戦略を語る

    コロナで売上げが高まっているからこそ価格の切り下げを実施、生鮮食品は強化部門としてSMレベルに近づける ——直近の売上げの推移はどうか。 藤永 コロナの影響も含めて、去年のいまごろ(インタビューは3月16日)はちょうどマスクの行列ができたころで、消毒液やマスクは昨対を大きく割っている。 (2020年は)3月末くらいから衛生用品やグロサリーの販売が増えてきた。学校が休みになったので、給食の代わりのものが売れたり、だんだん不安心理になって、米、パスタ、カップ麺など非常食のようなものが売れた。 その後、巣ごもりになって、スーパーマーケット(SM)の数字が上がって、ドラッグストア(Dg.S)が落ち着い…

  • 2021.03.15

    ザ・トップマネジメント「ウエルシア薬局 松本忠久社長」:コロナ時代の経営戦略を語る

    コロナの影響を「全部分析」しつつ、新中期3カ年計画を粛々と実行、成長のポイントはマネージャーと店長の教育にあり ――直近の業績推移、部門別の動向はどうか。 松本 ウエルシアも食品をかなり扱っているので、第一波、第二波のときは非常に巣ごもりのまとめ買い、雑貨でも紙関係がなくなるなど、そういう意味での押し上げはあった。 ただ、下期になってから、2020年9月以降は、それが落ち着いてきて、商品が潤沢に入るようになり、お客さまも巣ごもりしてまとめ買いする必要もないという考え方に少しなってきて、上期に比べると少し伸び率は鈍化してきている。 ――冬はどうだったか。 松本 傾向的に、売上げに結び付く商品につ…

  • 2021.01.04

    ザ・トップマネジメント「サミット 服部哲也社長」: 2021年新春特別版インタビュー

    新中計で目指すのは食事材料提供業を超えた「生きる糧を分かち合うお店」、SMとして事業範囲を「社会」にまで広げる ——今期から新中期経営計画(中計)がスタートしている。 服部 前回の中計は2017年スタートで19年に終わる「創革2019」だったが、それを受けて、20年からスタートし、22年までの新中計が「GO GREEN 2022」。その中の大きなテーマが「我々は何者で、どこに向かうのか」を考えること。 これはそもそもコロナがこういう状況になる前に、19年からずっと考えて策定したものだが、結果としてコロナによって世の中がかなり変わることに対して、すごく合致する内容になっているという気はしている。…

  • 2021.01.03

    ザ・トップマネジメント 「オーケー 二宮涼太郎社長」:2021年新春特別版インタビュー

    注力分野は「全部」、非食品も強化してワンストップ、ディスカウントの魅力に磨きをかける ——2020年は新型コロナウイルスの影響が大きかった。 二宮 皆さんそうだと思うが、激変だった。需要が変化したり、お客さまの買物行動も、頻度を減らすということが本当に定着してきた。いままで考えていたことと、がらっと変わったように思う。 一方で、われわれがやることはそんなに大きくは変わってはいない。少なくともお店に関しては、いまの新しいお客さまの消費に合っていないということはない。 むしろ、経済環境は非常にこれから厳しくなる。改めてディスカウントはお客さまがお店を選ぶ重要なポイントかなと思うので、ますます磨きを…

  • 2021.01.03

    ザ・トップマネジメント「ヤオコー 川野澄人社長」: 2021年新春特別版インタビュー

    居抜き物件の増加で来期は出店数ほぼ倍増の9店に、「前年比」の高いハードルを新店と既存店成長で越える ——2020年を振り返ると。 川野 新型コロナウイルスの影響で、当初、当社が考えていた取り組みについては、まずはコロナ対応を最優先するということで、計画どおりには進ちょくしていないというのが現状だ。 今期は64期だが、創業130周年ということで、「創業130周年、ヤオコーの良いところをより強く」を経営方針テーマに掲げて取り組んできたわけだが、コロナが起こり、特に上半期はいわゆる巣ごもり需要で大きく売上げが伸長した。 この対応に時間を取られたこともあって、われわれが継続的に取り組んでいる商品開発、…

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