ローソンが広告配分を最適化するAIツールを11月オープンの新店から導入、SVの業務を効率化
2024.10.14
ローソンは、大日本印刷(DNP)と連携し、AI(人工知能)を活用した新店舗オープン時の広告配分の最適化を図る「DNP販促最適化AI」を導入する。
2023年7月からの両社共同の検証を経て効果が認められたことから、24年11月以降にオープンする店舗から本格的に運用を開始する。
今回導入するシステムでは、店舗周辺の商圏情報(人口動態、3km圏内UU〈ユニークユーザー〉数など)、広告予算、店舗情報をAIに入力することで、新店舗オープン時に実施する個店ごとの告知販促において最適な宣伝手法と予算配分を提案することができる。
宣伝予算、店舗情報、商圏情報をAIに入力すると、開店後7日間の売上げを最大化する最適な宣伝手法の予算配分が算出される。最も売上げを高める効果が出せる組み合わせを抽出し、最適な宣伝手法と予算を選択できるよう支援できるサービスとなる。
ローソンでは新店舗のオープンやリニューアルオープンの際、店舗の特性に合わせた宣伝手法の選定や予算配分について、店舗を担当するスーパーバイザー(SV)が決定している。しかしながらSVは広告、宣伝部門が専門ではないため、最適な販促パターンを選定できず、販促費用のむだや売上機会の損失につながることも多くあったという。
今回新たにAIを活用したツールを導入することで、広告、宣伝の知識がなくても、適切な広告媒体の選定と予算配分が可能になる。また、これまで新聞折込チラシのみであった新店、改装店のオープン時の広告手法に、23年7月からは新たにYouTubeとポスティングを追加。
アナログとデジタルの多様な広告サービスを組み合わせた最適な広告提案とすることで販促効果の最大化と店舗の売上向上への貢献できると共に、SVの業務効率化も見込める。
昨年7月の実験では、ツール導入店舗において日販約1割増の効果が見られた。これは「折込チラシ+Youtube、ポスティング」実施店と「折込チラシのみ」実施店のオープン1週目の1日当たり増加分。