事例・データ

  • 2021.01.18

    世界のプラントベースは「ダイバーシティ」の時代へ

    世界のプラントベース(植物由来)食品が、ますます進化を遂げている。 植物性食品に関連した用語としては、ヴィーガン、ヴェジタリアン、そしてプラントベースがあるが、当社のアンケート結果によると、世界の消費者は「プラントベース」という言葉に、味、健康、価格などさまざまな観点で「最も魅力的である」というイメージを持っている。 これは、植物性食品が特定の信条を持つ限られた層から、一般の消費者へと広がってきていることを意味する。プラントベースを訴求した新製品食品点数は、過去5年間で年平均37%の伸びを示しているから驚きだ。当社で毎年発表している「世界の食品トップ10トレンド」でも、毎年このプラントベースが…

  • 2021.01.13

    緊急事態宣言の発令再び、『新型コロナ対応と急速に進んだDX』について考える

    年明け早々、1月7日に関東の一都3県に緊急事態宣言が発令されることになった。さらに13日、その範囲は関西の3府県に加え、愛知県、岐阜県、福岡県、栃木県にまで拡大された。 緊張感が高まった昨年の春、4月に出されて以来、再度の宣言発令となってしまった。 春の緊急事態宣言時、外食や商業施設は休業を要請され、人々は不要不急の外出を自粛するように呼びかけられた。結果として、必需品を販売するスーパーマーケット(SM)には多くのお客が訪れることとなり、これらの店の売上げを押し上げることになった。 新型コロナウイルス感染症の予防対策についても、場合によっては入場制限をしながらアルコール消毒や距離を開けるための…

  • 「DXの到達点」エグゼクティブセミナー

    2020.12.16

    『DXの到達点』変革と適応を導くDX起点のマネジメント・リーダーシップ| ClipLine主催エグゼクティブセミナー

    ClipLine株式会社                                      DX経営成功の要件 世間では、新型コロナウイルスの感染者が抑制と増加を繰り返す中、確実にニューノーマルな時代に進みつつあります。また、菅政権におけるデジタル庁の新設にみられるように、デジタルを前提とした社会活動・経済活動が急速に進む中、企業として今求められているのは、DX(デジタルトランスフォーメーション)をどこまで自社の競争力に生かせるかという視点です。 多くの企業においても、リモートワーク、ソーシャルディスタンスに考慮した取り組みなどさまざまな業務領域でデジタル化が進む一方で、すでに新しい顧…

  • 2020.12.15

    続・ツルヤ前橋南店の強さの秘密、青果の商品力と品揃え、売り方に学ぶ

    アズライト代表 榎本博之 ツルヤ前橋店のレイアウトは長野県内の店舗と同様、標準化されたものが導入されている。入口トップは特設で、果物の箱売りと野菜のスポット商品、バナナなどが並ぶ。そこから、主通路を挟むように対面で冷ケースが直線で配置されている。平台はない。壁面は店奥角までが青果コーナーであり、反対側は店奥までの半分が青果で、その後は鮮魚となっている。  青果コーナーの品揃えは素材系が中心で、幅は広いが、奥深さであるラインロビングはほとんどなされていない。トマトでも10SKU以下である。自分たちの目利きでしっかりと絞り込んでいるという印象がある。 加えて、コーナー化がアクセントとして差し込まれ…

  • 2020.12.14

    2021年版:世界の食品トップ10トレンド(後編)

    毎年、当社が世界的に発表している「トップ10トレンド」の、トレンド6~10を紹介する。1~5については、前回執筆したので、まだ読んでいない方は、まずそちらから読み進めて欲しい。 繰り返しになるが、このトレンドは単なる表層的ブームを描いたものではない。世界の膨大なデータと深い分析を通して得られた、食品企業が社会に貢献し発展を続けるための、指針となる情報源だ。 トレンド6:栄養テクノロジー テーラーメイド(トレンド3)や免疫力(トレンド5)にも関連するが、消費者は効率的に優れた栄養を摂取したいと考えている。栄養価に富んでいて、体への吸収も良く、砂糖などの余分な原材料は使われていない…。現代における…

  • 2020.12.01

    2021年版:世界の食品トップ10トレンド(前編)

    当社では毎年「世界の食品トップ10トレンド」を発表している。つい先日、2021年版の概要が一般公開となった。このトレンドは、世界一精度が高いと言われ、各国の食品関係者から非常に注目されている貴重な情報源だ。 表面的なブームを描いたものではない。Innovaでは、各国の新製品、市場規模、消費者意識の変化・ニーズ、パッケージ、原材料情報、企業の取り組み、特許の動向、サステナブルなど、複雑化した社会を、多面的に深いレベルまで洞察している。 もちろんこれは食ついての分析だが、意味合いは食品業界だけにとどまらない。食文化とは、ライフスタイルを映し出す鏡であり、歴史を紡ぐものだ。今年は新型コロナウイルスの…

  • 2020.11.25

    長野県外に初出店したツルヤ前橋南店、「信州」を全面に打ち出した商品力に学ぶ

    長野県小諸市に営業本部を置くツルヤは、店舗数36店、年商1000億円弱の規模だが、プライベートブランド(PB)商品などオリジナル商品などの商品力、そしてそれを販売する店舗運営力などに定評のある有力スーパーマーケット(SM)企業だ。そのツルヤが、11月12日、初の長野県外、群馬県前橋市に前橋南店を出店した。 前橋駅からツルヤに向かうタクシーの中で、ツルヤの店の話題になった。そのドライバーによると、前橋からツルヤ軽井沢店に行く人は少なくないという。軽井沢までは高速道路を使えば1時間、下道でも1時間30分だ。「佐久や小諸は長野県だが、軽井沢は軽井沢という隣町に行くようなもの」という。 それだけツルヤ…

  • 2020.11.14

    アリババグループ、天猫ダブルイレブン(11.11)で過去最高の流通総額7兆円超を達成

    アリババグループは2020年11月12日、「2020天猫ダブルイレブンショッピングフェスティバル(天猫ダブルイレブン、英語名2020 11.11 Global Shopping Festival、中国語名2020天猫双11全球狂歓季)」の結果を発表した。 今年の天猫ダブルイレブンは、過去最大となる25万以上のブランドが参加。そのうち3万1000の海外ブランドは中国向け越境EC(電子商取引)を通じて参加した。 8億人以上の消費者がアリババグループの各サービスを利用して参加し、最終的な流通総額(GMV)は前年比26%増で過去最高となる4982億元(約7兆7200億円、1中国元=15.5円換算)を達…

  • 2020.11.07

    食分野において最新技術を応用したイノベーションの取り組み「フードテック」とは?

    ラディック代表 西川立一 フードとテクノロジーをかけ合わせた造語「フードテック」。食分野において最新技術を応用したイノベーションの取り組みが、食糧危機やフードロスなどのグローバルな社会問題が山積する中で、近年注目度が高まっている。 植物由来の代替肉が近々注目。自社生産も加速 その中で、身近なアイテムとして、植物由来の代替肉「大豆ミート」がある。大豆は高たんぱくで低カロリー、食物繊維も豊富で、イソフラボンも含有し、肉に含まれている脂質や不飽和脂肪酸も少ないため、ヘルシーで栄養価が高い。 その大豆からたんぱく質を取り出して加工し、肉の代替品としてさまざまな商品に使われており、米国では大手チェーンが…

  • 2020.10.15

    外食と惣菜の垣根を超えるニューノーマル時代を象徴、外食ビジネスウィーク2020で見た「5つの兆候」

    2020年9月24、25日、東京ビッグサイト青海展示棟で、「外食ビジネスウィーク2020」(主催・外食ビジネスウィーク実行委員会)が開催された。AホールとBホールを使い、食品、飲料で約210社、設備、サービスで約100社が出展。オンライン展示会やオンラインセミナーも開催された。リアルとウェブ両面での展示会であった。 来場者は2日間計で約1万6000人だったが、その様子からは外食関係者が新たな、商品、ビジネスに強く興味を持っていることがうかがえた。「安全」「健康」「効率改善」をテーマに会場を見て回った。幾つかの特徴を紹介したい。 惣菜関連の資格 外食関係の展示会に日本惣菜協会が出展した。ブースで…

  • 2020.10.13

    ビヨンドミートをはじめ、「食品ベンチャーの台頭」イノベーティブな商品はどうやって生まれるのか?

    イノベーティブな商品はどうやって生まれるのだろうか? その1つの答えが、スタートアップ企業にある。世界では数々の食品ベンチャーが奮闘中だ。 彼らは小さいが、情熱にあふれ、行動力に長けたリスクテイカー。他社がまだやっていない、新しいことに果敢に挑戦する。そして彼らの中から、世の中に真のインパクトを与える企業が出てくるのだ。 当社のInnovaグローバル食品データベースを見ていて、「あ、この商品、とてもクリエイティブで面白い!」と思うことがある。よくよく調べてみると、創業して間もないスタートアップ企業の商品であることが多い。特にベンチャー大国のアメリカの事例が目立つ。しかも20~30代の若い起業家…

  • 2020.10.09

    ニューノーマル時代のシニア攻略を考える。ターゲットを絞るか、広げるか

    ラディック代表 西川立一 2013年に、団塊の世代が65歳に達し、4人に1人が65歳以上となり、今年は65歳以上の高齢者が全体の約3割を占めるまでになり、シニアマーケットの攻略がますます必要とされている。しかし、残念ながら十分シニアを取り込むことができていないのが実情ではないだろうか。 東京・大森の商店街にある「MEGAドン・キホーテ大森山王店」。かつては「ダイシン百貨店」ということで「百貨店」と名が付いているが、食品、住居用品、衣料品を取り扱う総合スーパー(GMS)だった。 1964年に開業し、長年地元住民に親しまれ、シニア御用達の店としてマスコミにも多く取り上げられたが、16年、ドンキホー…

  • 2020.10.02

    新型コロナの影響も受け、モザイク化し様変わりする「シニアマーケット」をどう取り込むべきか?

    ラディック代表 西川立一 2020年9月現在、65歳以上の高齢者は前年より30万人増えて3617万人となり、過去最多を更新、総人口に占める割合も28.7%と過去最高で、世界で最も高い。(総務省人口統計)。 19年に高齢者の就業者も892万人と16年連続で増加し、働く人に占める高齢者の割合も13.3%となり過去最高となった。 こうした「シニア世代」は新型コロナウイルスによって、行動を大きく制限され、生活様式も大きく変化をしているのは明白だ。 シニア世代はゆとりがなく、格差も大きい 総人口が減少する中で高齢者が増えることで「超高齢社会」を迎え、シニア市場に注目が集まるが、シニアにアプローチするには…

  • 2020.09.28

    しまむらが初の直営オンラインストアをオープン、店に行けない人だけでなく、店を利用する人の利用も促す

    「ファッションセンターしまむら」を展開するしまむらが、初の直営オンラインストアをオープンする。10月1日12時にプレオープン、10月7日10時にグランドオープンする予定。オープンに際しては、オープン企画商品の販売も予定している。 「しまむらで買物したいのに忙しくてお店に行けない!」「小さな子供がいるのでゆっくりお買物できない!」といったお客の声に応えたもので、リアル店舗と同様にプライベートブランド「CLOSSHI」シリーズや最新のトレンドファッションを提供する。 同時に、店舗では取り扱いのない「オンラインストア限定商品」も取り扱うことで、店舗を利用しているお客にもオンラインストアの利用を促す。…

  • 2020.09.27

    イオンリテールが「レジゴー」をイオン広島祇園店に西日本初導入

    イオンリテールは、イオン広島祇園店に9月24日(木)から「どこでもレジ レジゴー」を西日本で初めて導入した。レジゴーは、お客自身が店頭に設置された貸出用の専用スマートフォンで商品のバーコードをスキャンし、 専用レジで会計する方式で、レジに並ぶ必要がなくなるというメリットがある。 お客は来店後、専用スマホを取り、専用スマホで商品をスキャンしながら買物をしていく。専用スマホはカートに設置することもできる。買物終了後、専用レジの2次元バーコードを読み取り、買物データを連携。その後は支払方法を選択するだけで簡単に会計ができる。「レジに並ばない」「レジ待ち時間なし」を可能としている。 また、お客自身がス…

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