経営戦略
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ヤオコーがブルーゾーンHDを設立、持ち株会社体制に移行、文化堂とデライトHDの子会社化も発表
ヤオコーは10月1日、持ち株会社となる親会社のブルーゾーンホールディングス(HD)を設立し、持ち株会社体制に移行。併せて東京都、神奈川県地盤の文化堂と愛知県豊橋市地盤のデライトHDを子会社化することも発表した。文化堂は完全子会社化、デライトHDは連結子会社となる。 すでにエイビイやせんどうなど複数の企業がグループ入りしている首都圏の有力リージョナルチェーンによる今回の子会社化はローカルスーパーマーケット(SM)再編の時代を象徴している。 両社の株式譲渡契約はヤオコーの取締役会で9月8日に決議、今回、ヤオコーの地位を承継したブルーゾーンHDが文化堂の発行済株式の全て、デライトHDの発行済株式の7…
2025.10.01
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Amazonフレッシュが直営ネットスーパーで成城石井、BIO-RALとOisixの商品の新規取り扱いを拡大、ポップアップイベントも
アマゾンジャパンが首都圏で展開するネットスーパーの「Amazonフレッシュ」は2017年4月の展開開始から8年目を迎え、「売上げが右肩上がりで伸びている」(宮下 純・アマゾンジャパンAmazonフレッシュ事業本部リテール事業部長)など、着実な成長を遂げている。 現在の取扱商品の種類は約1万7000点、東京の21区6市の他、神奈川、千葉、埼玉の一部エリアでの展開で、注文が集中した場合や、交通事故、天候などのやむを得ない事情を除けば注文から最短約2時間で配送する。配送時間は8時から深夜0時まで(エリアによって7時から23時まで)の2時間ごとに指定可能。一部エリアにおいては500円の追加料金で1時間…
2025.09.26
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ベイシアが岐阜県地盤のスーパーマーケット企業を子会社化、10月31日付予定で三心の全株式を譲受
ベイシアは、岐阜県、愛知県でスーパーマーケットを9店展開する三心(本社:岐阜市)を子会社化すると発表した。2025年10月31日付の予定で、同社の発行済みの全株式を譲り受ける株式譲渡契約を締結。これに伴って三心はベイシアグループの一員となる。 三心は、1981年の創業から、「感謝・誠実・努力」という3つの心を理念に、「近隣のお客様の食卓へ安全かつ安心を家計に優しい価格で提供することを目指し」、岐阜県、愛知県を中心に店舗を展開してきた。 「ドライグロッサリーのディスカウントスーパー」として地域に根づき、季節ごとの催事や各店舗での独自のイベントなど地域のお客に寄り添った企画を実施し、地域に密着した…
2025.09.24
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オーケーが関西の出店計画を発表、25年年内には兵庫県に4店、26年には大阪府に8店を出店
オーケーは、ディスカウント・スーパーマーケットのオーケー南武庫之荘店(兵庫県尼崎市)を9月18日、オーケー北伊丹店(兵庫県伊丹市)を10月9日オープンすると発表した。2024年11月に関西初出店としてオープンしたオーケー高井田店(大阪府東大阪市)、25年1月に関西2号店としてオープンしたオーケー西宮北口店(兵庫県西宮市)に続く、関西3号店、4号店となる。 南武庫之荘店はJR神戸線立花駅、甲子園口駅、阪急電鉄神戸本線武庫之荘駅から徒歩約20分に立地し、売場面積は約300坪の小型店。北伊丹店JR福知山線(JR宝塚線)北伊丹駅から徒歩約14分に立地する売場面積約450坪の中型店。関東でも小型店から大…
2025.08.18
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トライアルと西友の経営統合が完了、西友の新社長に楢木野仁司が就任、年内には首都圏での小型店出店も開始
総合小売業のトライアルカンパニー(トライアル)などを傘下に束ねるトライアルホールディングスは7月1日、西友の全株式取得を完了したと発表した。同時に新経営体制として西友の新社長に楢木野仁司・トライアルカンパニー取締役会長が就任することも発表。大久保恒夫・西友社長は同社の取締役副会長に就任。また、永田洋幸・トライアルホールディングス社長は西友会長に就任し、ホールディングスの社長と兼務する。 株式取得を受けて7月2日に開催された記者会見では西友との経営統合の完了を受け、今後の戦略方針として①既存店の強化、②新規出店、③収益性の向上、④リテールメディア展開の4つの軸を中心に進めていくことも併せて発表さ…
2025.07.02
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オーケー二宮涼太郎社長が語る「関西の営業状況」「売上げを伸ばすための方策」「出店を含む成長戦略」
オーケーが埼玉県川口市4店目となる川口栄町店を川口駅東口から徒歩3分ほどの場所に5月27日、オープンした。駅近店として川口駅の西側に川口店がある。「高品質・Everyday Low Price(エブリデーロープライス)」を基本方針としながら低価格を武器に競争力を発揮しているオーケー。標準化されたフォーマットではなく、さまざまな大きさの店舗を手がけることができる柔軟性も併せ持ち、建築コストが高騰する中にあっても年間2桁出店を続け、既存店の確実な成長と併せ高い成長力を誇っている。昨年11月26日には関西1号店の高井田店(大阪府東大阪市)、今年1月23日に2号店の西宮北口店(兵庫県西宮市)をオープン…
2025.06.10
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ローソンストア100が20周年を機に新戦略を発表、お客の「ライフスタイル」に寄り添い、売場を進化させ続ける店に
ローソンの子会社のローソンストア100が運営する「ローソンストア100」は、2005年5月の1号店オープンから今年で20周年目を迎える。ローソンストア100は、生鮮を含めた商品を値頃で販売し、また、時短、簡便といった要素を強化していることに特徴を持つ。 05年5月27日、「毎日の暮らしを支えるお店」というコンセプトの下に東京都練馬区に1号店をオープン。スーパーマーケット(SM)の品揃えとコンビニの便利さを融合させたフォーマットとしてスタートを切った。その後、同様のコンセプトを持つフォーマットを展開していた九九プラスとの合併などを経ながら成長を続けてきた。 新型コロナウイルスの影響が色濃かった2…
2025.05.15
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コンビニ3社「今期の戦略」 第3回ローソン
ローソンは今年創業50周年を迎えた。商品政策についてもそれが意識され、特に大きな動きとして2020年以来、5年ぶりとなるプライベートブランド(PB)の刷新を実施することが挙げられる。 前期から継続して、“2025年レコメンドNo.1”ストアを目指す 藤井 均・商品本部⻑は前年の24年度を振り返り、「商品本部としては、ローソンが全社で取り組む3つの約束に徹底的にこだわり抜くことで、“2025年レコメンドNo.1”ストアになるために取り組んだ。ローソンの商品戦略では、この3つの約束は全ての土台として取り組んでいる」とする。 「3つの約束」とは、①圧倒的な美味しさ、②人への優しさ、そして③地球(マチ…
2025.05.02
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コンビニ3社「今期の戦略」 第2回ファミリーマート
ここ数年、発信の勢いという観点で、「ファミリーマートはコンビニで随一」と感じる人は多いのではないか。実際、同社ではそれを意図的に仕掛けている。「数多くの施策を打ち、それをあらゆるメディアで伝える」、販促の総合化とでも呼べる作戦である。今期もその方針は変わらない上、さらに進化させるとしている。 ファミリーマートのマーケティングの方針は5つのキーワードを掲げ、それに基づいたキャンペーン、コミュニケーションを実施しながら、店舗への来店を促すというもの。21年度から4年間に渡って実施してきた。 統括するのはP&Gやコンサルティングファーム、日本マクドナルドなどで実績を残してきた足立 光氏だ。足…
2025.04.07
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コンビニ3社「今期の戦略」 第1回セブン-イレブン・ジャパン
コンビニ大手3社が今期の春夏を中心とした商品や取り組み方針の政策を発表した。それぞれ、「商品」、そして「味」が主軸である点は変わらないものの、3者3様の興味深い展開となった。 松竹梅の真ん中である「竹」について、リニューアルを含めて改めて重点を置きつつ、ワクワク感のある商品や出来たての商品も強化するセブン-イレブン(・ジャパン)、新規性のある商品、企画を次々に打ち出し、コンビニの新たな可能性を提示し続けるファミリーマート、そしてプライベートブランド(PB)を分かりやすい形に刷新しつつ、KDDIなどの資産も生かしながらさまざまな形でチャネルとしてのコンビニの可能性を追求するローソン。 個性的な企…
2025.04.03
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イオンリテール古澤康之新社長が語る「新しい総合」が意味するもの
イオンリテールの社長にイオン執行役ベトナム担当兼イオンベトナム取締役社長を務めていた古澤康之氏が3月1日付で就任した。イオン執行役GMS担当も兼務する。直近のイオンベトナムの他、11年ほど前の2014年5月から北京イオン社長も務めるなど国際派であると同時に、18年からまいばすけっと社長を務めるなど、まさに大、小さまざまな店舗を展開する組織を率いた経験を持つ。今回、そよら入曽駅前のグランドオープンに際し、記者会見に臨み、イオンリテールやGMS(総合スーパー)に対する考えなども含め報道陣の質問に答えた。 ①若くて、高成長のベトナムから高齢化、低成長の日本へ 先月まで(社長として)イオンベトナムにい…
2025.03.24
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トライアルの西友完全子会社化を考察、店舗ブランドを維持する方針は「SM的?」
傘下の事業会社を通じて九州を地盤に全国的にディスカウントストア、ディスカウントスーパーマーケットなどを展開するトライアルホールディングスが、投資会社であるKKRとウォルマートから西友の株式を取得し、完全子会社化すると発表した。 3月5日開催のトライアルホールディングスの取締役会で決議された。今年7月1日の実行を予定している。取締役会当日の夕方には東京で両社の幹部が「トライアル・西友共同記者会見」を開いた。 トライアルグループは小売業として店舗展開をしているが、同時にIoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)といったデジタル技術を生かした形で「流通小売業界のデジタルトランスフォーメーション…
2025.03.18
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セブン&アイ5月に社長交代、元西友トップのスティーブ・デイカス氏の就任など施策を発表
セブン&アイ・ホールディングスが株主価値最大化に向けた経営体制、資本構造および事業の変革のための施策を発表した。 今後、スーパーストア事業などを分離し、コンビニエンスストア事業に集中することも含む戦略的施策の加速に向け、グループ経営体制を刷新。筆頭独立社外取締役として取締役会議長を務めるスティーブ・デイカス氏が井阪隆一社長の後任として、定時株主総会を経て代表取締役社長兼CEOに就任する予定。井阪社長はその後、特別顧問を務める。 デイカス氏は2022年5月に取締役に就任し、24年4月には取締役会議長兼筆頭独立社外取締役に任命された。さらに在任中、デイカス氏は戦略委員会、特別委員会の委員長…
2025.03.07
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イトーヨーカ堂の新フォーマットが原宿竹下通りにオープン、エンタメ特化型店舗 TOYLO MART原宿店が狙うもの
イトーヨーカ堂が東京の原宿に新フォーマットをオープンした。3月5日、JR原宿駅から徒歩数分の竹下通り沿いにエンターテインメント(エンタメ)特化型店舗の「TOYLO MART(トイロマート)原宿店」が開業した。 出店場所は人通りの非常に多い竹下通りに面した建物内で、売場面積は約30坪の小型店だ。この場所自体はイトーヨーカ堂が1980年代から借りている物件で、衣料品店の「グッディ原宿店」(以前は「グッディハウス」の店舗名)としてテストマーケティング的な位置づけの店舗として営業を続けてきた。 2020年の新型コロナウイルス対策によって来店客が減り、売上げに大きな影響を受けたこともあって、今回のトイロ…
2025.03.05
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ヨークベニマル真船幸夫会長激白、ヨークベニマルの「経営論」とイトーヨーカ堂の「今後」
ヨークベニマルも自前でのネットスーパーには取り組む計画はない ――直近の状況は。 真船 客数はまずまずだが、点数が伸びない。(一品)単価が伸びているので、売上げにつながっているというのが、各社共通の傾向ではないか。その客数の伸びが実客数なのか、来店頻度なのか。その辺のところがキーになってくると思う。 各社共通の傾向だと思うが、売上げは上がっているが、人件費の伸びと、粗利の伸びが一致していない。やはり粗利率が非常に取りにくい環境になってきている。特に主力の惣菜部門のインパクトが非常に大きい。 ――そうなると、値上げを含めた売価設定が重要になる。 真船 順次、転嫁すべきところは転嫁していかないと、…
2025.02.18







