経営戦略

  • 2020.11.09

    コープさっぽろが「自分たちのDX」デジタル改革をあえて公開する理由とは?

    コープさっぽろは店舗、宅配など合計事業高が2019年度で2806億9869万円に達する単協としては最大級の生協だ。そのコープさっぽろが、「コープさっぽろDX」と名付けられたユニークなサイトを運営している(https://dx.sapporo.coop/)。 タイトルには「小売りDXのおもしろ参考書 超アナログ!からの、コープさっぽろジャンプアップ変遷記」、説明には、「レガシーな北海道の流通『生活協同組合コープさっぽろ』のデジタル改革を赤裸々に公開していくサイトです。 コープさっぽろが、もっと使いやすく!買い物しやすく!職員が働きやすく!なるためにDXしていきます! きっと、山あり谷ありのDX!…

  • 2020.11.04

    ファミリーマートとTOUCH TO GOが業務提携、無人決済システムを活用した店舗の実用化に向け協業

    ファミリーマートと無人決済店舗の開発を進める株式会TOUCH TO GO(タッチ・トゥ・ゴー、TTG)は、TTGが開発した無人決済システムを活用した無人決済コンビニの実用化に向けて業務提携した。1号店の開店を2021年春ごろに予定している。 TTGの無人決済システムでは、 時間節約のニーズの高い朝や移動の合間の時間などでも、短時間で買物を済ませることができる利便性と、省人化による店舗オペレーションコストの低減の実現が可能となる。 同システムの導入店では設置されたカメラなどの情報から入店したお客と、お客が手に取った商品をリアルタイムに認識。支払時は、お客が出口付近の決済エリアに立つとディスプレー…

  • 2020.10.28

    ラストワンマイルの一手、移動スーパー「とくし丸」が沖縄で稼働開始、全国47都道府県で展開へ

    10月28日、沖縄県を地盤とするリウボウストアが沖縄県那覇市で移動スーパーマーケット(SM)「とくし丸」のリウボウストア小禄宮城店1号車を開業、沖縄県初のとくし丸の稼働となった。とくし丸の仕組みを提供するオイシックス・ラ・大地連結子会社の株式会社とくし丸としては、全国47都道府県での稼働を達成したことになる。 株式会社とくし丸は、買物難民を支援することを目的に2012年に設立。16年5月からはオイシックス・ラ・大地の子会社となり事業を推進している。同社が提供するとくし丸の仕組みは次のようなものだ。 各地域のSMと契約した販売パートナーと呼ばれるオーナー経営者(個人事業主)が、地域の提携SMの商…

  • 2020.10.21

    Amazon.co.jpにライフコーポレーションのストアがオープン、プライムナウ専用アプリ以外のウェブサイトなどからも注文可能に

    Amazon(アマゾン)とライフコーポレーションは2020年10月21日、Amazon.co.jp上にライフコーポレーションのストア(www.amazon.co.jp/life)をオープンした。 従来は注文がPrime Now(プライムナウ)の専用アプリからに限られていたが、今回の対象エリアのプライム会員はそれに加えてAmazon.co.jpのウェブサイトやAmazonショッピングアプリを使用しての注文も可能になる。 Amazon.co.jpのウェブサイトとAmazonショッピングアプリのトップページやメニューからライフコーポレーションのストアを選択し、注文する。 当初の対象エリアは、東京都の…

  • 2020.10.15

    コロナの変化に対応するDX(デジタルトランスフォーメーション)とは? 需要喚起段階への踏み込みが鍵を握る

    エスキュービズムソリューションデザイン部部長エグゼクティブコンサルタント 岩井源太 2050年のカーボンニュートラルな社会実現にその開発リソースを集中するために、ホンダがF1から撤退することを発表した。ことの是非はともかくとして、同じようにリテール企業の多くも同様に未来に向けた判断をしなければならない状況が近づいてきている。 それも2050年という遠い未来の話ではなく、2025年、あるいはもっと近い――たとえば2年後など近しい距離に対しての話である。 DXの世界は、実はその訪れが加速している コロナ渦によって、われわれが思い描いていた未来は変わってしまった。ニューノーマルに代表される新しい生活…

  • 2020.10.03

    英国アズダの一部株式をコンビニグループ経営者と投資ファンドがウォルマートから買収

    ウォルマートは10月2日、現状100%所有する英国子会社アズダの株式の一部を、イッサ兄弟およびプライベートエクイティファームのTDRキャピタルが運営する投資ファンドが買収することで合意に至ったと発表した。 イッサ兄弟は英国のブラックバーンに本部を置き、コンビニ、ガソリンスタンドなどを運営するEGグループの創業者兼共同CEO。 今回、イッサ兄弟とTDRキャピタルは、ウォルマートが100%所有している英国事業を「事業価値ベース」で68億ポンド(約9500億円、1ポンド=約140円換算、以下同)とみなして買収することをウォルマートおよびアズダと合意、発表した。両社はアズダ株式の過半を取得する一方で、…

  • 2020.09.29

    カインズがプロ特化フォーマット「C’z PRO」を開発。3SBUに基づく3つのフォーマットが出そろう

    カインズは2018年から商品部を3つのSBU(ストラテジックビジネスユニット、戦略的事業単位)制とし、「ライフスタイル」「日用雑貨」「プロ」の3SBUをそれぞれ1つの経営体として事業を推進してきた。 従来のホームセンター(HC)を担当する日用雑貨SBUに加え、ライフスタイルSBUは「スタイルファクトリー」という新フォーマットをオープンさせている。そして、今回、いよいよプロSBUが新フォーマットをオープン、3つのSBUのフォーマットが出そろうこととなった。 8月29日、神奈川県横浜市瀬谷区に会員制の建築プロ専門ショップの1号店としてC’z PRO(シーズプロ)東名横浜店をオープンし、建築プロ向け…

  • 2020.09.15

    米国ウォルマートが挑むドローン配送にみる、技術活用へのハングリー精神

    9月14日、ウォルマートは米国で初めてのドローン配送業務を開始することを目指して、ルワンダで医療用品などのドローン配送事業などを手掛けるジップラインとチームを組んだことを発表した。当面、このサービスではヘルス&ウェルネスの商品を配送することが想定されているが、将来的にはゼネラルマーチャンダイズの配送も視野に入れている。 ジップラインは世界最大のドローン配送ネットワークを運営している。16年後半にルワンダで医療用品などの配送を開始し、現在までに複数の国に渡る2000万人を超える人々にサービスを提供している数千の医療施設に、20万以上の医療用品を安全に届けてきた。 ジップラインの技術を用い…

  • 2020.09.07

    西友の中期事業計画「スパーク2022」から学ぶ。PBなど新戦略を続々実施フェーズへ

    西友が2019年6月に発表した中期事業計画「スパーク2022」に基づいたプライベートブランド(PB)開発および調達における新たな戦略を発表した。 スパーク2022では、「地域のみなさまに、良いものを安く」をコンセプトとし、新たに「お客様への4つの約束」を設定。1つ目は「毎日のお買い物を一番安く」。ウォルマートグループの一員として、同社が始め、守り続けている毎日低価格(エブリデーロープライス、EDLP)を実現するため、価格プロモーション、PBや独自輸入商品を拡充していくことがそれにあたる。 2つ目は「新鮮な生鮮食品」。地域で支持されるスーパーマーケット(SM)になるために品質と鮮度を徹底的に追求…

  • 2020.09.03

    米国ウォルマートがSaaS強化。新たなメンバーシッププログラム「ウォルマート+」を開始。

    ウォルマートは店舗とオンラインを組み合わせることで、お客にさらなるお金と時間の節約を実現する新しいメンバーシッププログラムの「ウォルマート+」を開始すると発表した。 「ウォルマート+はウォルマート社が持つユニークな資産を生かして、忙しい家族の生活をより便利にする」との主旨で発表された同プログラムは、即日配送対象の2700店を含む4700店で利用できるもので、メンバーは店舗からの無制限の配送と燃料の値引きを受けることができる。結果としてより早い買物が実現できるというわけだ。現在、「Delivery Unlimited(無制限の配送)」として提供されているサブスクリプションサービスを強化したような…

  • 2020.09.02

    日本のオーガニック市場を創造するBio c’ Bon(ビオセボン)の現在地

    ビオセボン・ジャポンは8月25日、19店目となるコレットマーレ店をオープンした。首都圏を地盤とする同社は東京都に14店を展開。今回のコレットマーレ店は神奈川県内では新百合ヶ丘店(川崎市麻生区)、横浜元町店(横浜市中区)、小田急藤沢店(藤沢市)、日吉店(横浜市港北区)に次ぐ5店目、全社では19店目となる。 JR桜木町駅から徒歩約1分の場所に位置する大型商業施設の1階のアパレルの撤退跡に出店した。「有機に特化したスーパーマーケット(SM)なので、館自体の集客には貢献できる。お客さまの幅も広がっていくのかなと期待している」と今井顕輝・取締役サプライチェーン本部本部長兼輸入部部長。 同社は、イオンと、…

  • 2020.08.25

    百貨店へ新規出店、「ヤオコー」まるひろ南浦和店が狙うものは?

    ヤオコーが、百貨店の1階部分に出店した。7月28日、埼玉県地盤の丸広百貨店の南浦和店の1階食品館跡にヤオコーまるひろ南浦和店を開業。旧浦和市の浦和地区6店目としてドミナントを強化する他、居抜きのため制約のある狭いバックヤードの中での店舗運営に挑戦することで、都心店舗モデルのノウハウ蓄積を図る狙いもある。この出店で店数は169店となった。埼玉県内では92店目となる。 JR京浜東北線、武蔵野線などが乗り入れる南浦和駅から約200m、徒歩約2分の駅前に立地する。周辺には高層マンションや多層階アパートが多く、出店1km圏内の人口密度は1万5000人以上と高い。 年齢構成は30~59歳がボリュームゾーン…

  • 2020.08.21

    生活関連、衣料品も充実の「2層型強力フォーマット」で西宮をドミナント化、近畿圏ライフ夙川店

    ライフコーポレーションは、8月19日、兵庫県西宮市にライフ夙川店をオープンした。5月オープンの西宮北口店に続く兵庫県西宮市への連続出店で、全社的には市内5店目の出店で東に約2.5㎞の西宮北口店などと共にドミナントを固める役割を担う。 JR神戸線さくら夙川駅から南西へ約520m、大阪市内から神戸方面を貫く幹線道路である国道2号線の北側に面していて、交通アクセスも良好。広域集客が見込める。鉄道駅では、前述さくら夙川駅から徒歩約12分の他、阪神本線香櫨園駅北口から徒歩約10分、阪急神戸本線夙川駅南口から徒歩約15分といった位置関係にある。 売場2層、748坪の大型店で、年商目標も28億円とハイレベル…

  • 2020.08.18

    100坪でも目指すのはあくまで「主力買いの店」、サミットストア神田スクエア店の挑戦

    サミットは、7月10日、東京都千代田区内初出店となるサミットストア神田スクエア店をオープンした。東京都84店目、全社では119店目の店となる。JRの神田駅、お茶の水駅からも近く、特に都営新宿線小川町駅からは徒歩7分ほど、都営新宿線・三田線、東京メトロ半蔵門線神保町駅から徒歩9分ほどとなっている他、小川町に直結する東京メトロ千代田線新御茶ノ水、同丸ノ内線淡路町駅といった多数の駅から徒歩圏内ということで、アクセス面では「非常に好立地」(星野郁夫・取締役常務執行役員サイト開発部・店舗開発部分掌)と判断している。 神田警察署、東京電機大学の神田キャンパスの跡地を親会社の住友商事が開発したオフィスビルで…

  • 2020.08.16

    オイシックス・ラ・大地が大戸屋ホールディングスと業務提携

    家庭での大戸屋定食の再現を目指す オイシックス・ラ・大地は8月14日、「大戸屋ごはん処」など店内調理を強みとする定食チェーンを展開する大戸屋ホールディングス(HD)と業務提携契約を締結した。大戸屋HDと業務提携することで、安全・安心に配慮した食事業のさらなる拡大を目指すとしている。 オイシックス・ラ・大地は、有機・特別栽培野菜、 添加物を極力使わない加工食品など安全・安心に配慮した食品の宅配サービスを、「Oisix(おいしっくす)」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」の3ブランドで展開。定額でのサービス提供であるサブスクリプションの形での食品提供を主力事業としている。利用者は全国約36万人(…

1 ・・・ 6 7 8 9
7 8 9