竹下浩一郎
「リテール・リーダーズ」編集長。1975年長野県上田市出身。中央大学文学部文学科英米文学専攻卒業後、小売業経営専門出版社の商業界に入社。スーパーマーケット経営専門誌『食品商業』編集部、チェーンストア経営専門誌『販売革新』編集部を経て2014年『食品商業』編集長就任。この間、世界最大級の食品見本市SIALパリの新商品国際審査員などを務める。20年5月ロコガイド入社、『リテールガイド』の創刊編集長就任。24年10月、メディアの『リテール・リーダーズ』へのリニューアルに伴い、同編集長就任。一般社団法人日本惣菜協会『中食2030』(ダイヤモンド社)「スーパーマーケットにおける中食の未来」執筆の他、コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパン講師、スーパーマーケットGood Action Initiatives推薦委員なども務める。ファイナンス修士(専門職)(中央大学)。モットーは「正直であること」。
-
コンビニ3社「今期の戦略」 第3回ローソン
ローソンは今年創業50周年を迎えた。商品政策についてもそれが意識され、特に大きな動きとして2020年以来、5年ぶりとなるプライベートブランド(PB)の刷新を実施することが挙げられる。 前期から継続して、“2025年レコメンドNo.1”ストアを目指す 藤井 均・商品本部⻑は前年の24年度を振り返り、「商品本部としては、ローソンが全社で取り組む3つの約束に徹底的にこだわり抜くことで、“2025年レコメンドNo.1”ストアになるために取り組んだ。ローソンの商品戦略では、この3つの約束は全ての土台として取り組んでいる」とする。 「3つの約束」とは、①圧倒的な美味しさ、②人への優しさ、そして③地球(マチ…
2025.05.02
-
ブルーミングブルーミーあきるのプレイス店が4月24日オープン、いなげやの高グレード店、ドミナント固める
いなげやは4月24日、東京都あきる野市にブルーミングブルーミーあきるのプレイス店をオープンした。JR五日市線秋川駅北口から約350m、徒歩約4分に位置する商業施設「あきるのプレイス」の1階にテナントとして出店した。 もともとあきる野とうきゅうとして東急ストアが運営していた施設に居抜き出店。同社としては高グレードの商品も置く600坪クラスの「ブルーミングブルーミー」フォーマットでテナント出店する形となった。 南北には多摩川水系の平井川と秋川、東西には農地が広がるが、北西部には工業地帯もあるため、足元の人口密度は市平均を上回る他、駅前には五日市街道が通り、西は圏央道、中心部には滝山街道やJR五日市…
2025.05.01
-
「目指すのは地域密着ライフスタイル総合(創造)企業」 平和堂 平松正嗣社長
地域の活性化を目指し、「小売業」を超えた存在に 滋賀県にドミナントを築く一方で関西、北陸、東海にも店舗網を広げるリージョナルチェーン・平和堂。総合小売業主体の単体ベースでは滋賀県内には81店、2府7県で全165店の多様なフォーマットを展開し、フランチャイズを含む外食や専門店などを加えた平和堂グループ全体の店舗数は約400店に上る。2024年度(2025年2月期)は単体で営業収益は増収、営業・経常利益は減益を喫したものの、連結では増収増益を達成した。滋賀県内では約4割の小売りのシェアを持つとされる同社を率いる平松正嗣(ひらまつ・まさし)社長にこれからの小売業の姿、さらに成長戦略を聞く。 平和…
2025.04.30
-
カインズつくば店が4月23日にグランドオープン、オリジナル商品、カフェ機能で差別化すると共に店内テナント導入で商品構成強化
カインズは4月23日、茨城県つくば市につくば店をグランドオープンした。18日のソフトオープンを経てのグランドオープン。つくばエクスプレスのつくば駅から直線で1km強と近く、つくば市の中心部に位置している。 さまざまな世代、ライフスタイルをターゲットとするネイバーフッドショッピングセンター(NSC)の「フォルテつくば」内への出店。SCの開発主体であるスーパーマーケットのベルクと共に核店の位置づけとなる。 ベルクは4月9日に先行オープンし、続いて衣料専門店の「パシオス」、ドラッグストアの「クリエイトエス・ディー」が16日にオープン。 売場はカインズとしては標準的な3150坪。ただし、カインズとして…
2025.04.28
-
ベルクフォルテつくば店を詳細レポート、4月9日オープンの自社開発SC核店、クルベ展開を経て「楽しさ」と「高生産性」の要素が深化
ベルクフォルテつくば店は、ララガーデンつくば跡地にベルクが開発したネイバーフッドショッピングセンター(NSC)「フォルテつくば」の核店として4月9日にオープンした。フォルテつくばにはベルクの他、ホームセンターのカインズが4月23日にグランドオープンした他、ドラッグストアのクリエイトエス・ディー、衣料品の田原屋が展開するパシオス、一部医療機関などが出店している。 ベルクは、SC出店ではあるものの、約600坪を標準とする同社として標準的な規模での出店。ただし、2023年から展開するディスカウントフォーマットのクルベの要素が随所に取り入れられ、店づくりの進化を感じさせるものとなっている。 ベルクの2…
2025.04.28
-
イトーヨーカ堂が新規出店、ヨークフーズ東小金井店を4月25日グランドオープン、新生ヨークフーズ代表店
イトーヨーカ堂は4月25日、東京都小金井市にヨークフーズ東小金井店をグランドオープンした。今回はスーパーマーケット(SM)を展開していた旧ヨークの出店の延長といえ、ヨークフーズフォーマットの出店。ヨークフーズとしては105店目、イトーヨーカドーの92店と合わせたイトーヨーカ堂の店数としては197店となる。 イトーヨーカ堂は2025年度の食品戦略として「商品を通じて、地域のお客様の“日常”をより楽しく、豊かに、便利にすること」を掲げる。この実現に向けて「二極化への対応」「簡便・即食・便利の強化」「新しい価値の提案」という3つの柱を軸に取り組んでいる。 今回オープンするヨークフーズ東小金井店でこれ…
2025.04.28
-
マルエツプチ港南三丁目店が4月18日オープン、既存店から100mの超近距離出店でドミナント強化
マルエツは4月18日、東京都港区にマルエツ プチ港南三丁目店をオープンした。売場面積約100坪で、年商目標は5.6億円。全社では307店目、東京都では151店目、港区では18店目となる。小型店を中心に東京でのスーパーマーケット(SM)多店化においては、抜きん出た存在となる。 JR品川駅港南口から北東に約900m、徒歩約13分の距離で、駅からはやや離れるものの、周辺には事業所、マンションがある他、店舗直上にも458戸の分譲マンションがある。また、品川駅周辺は「品川駅周辺地区計画」として開発計画が進ちょくしていることから今後もSMの需要が増加するとみられる。 半径300m圏の人口は8851人、世帯…
2025.04.18
-
カスミ阿見よしわら店が4月11日オープン、6月から併設の子会社ローズコーポレーション工場から中華惣菜を提供予定
カスミは4月11日、茨城県稲敷郡阿見町にカスミ阿見よしわら店をオープンした。アウトレットモールのあみプレミアム・アウトレットから近い場所への出店で、JR荒川沖駅からあみプレミアム・アウトレットまでバスで約22分、下車徒歩10分、圏央道阿見東I.Cから車で3分といったアクセス環境。 今回のオープンによってカスミの店舗数は、茨城県109店、千葉県40店、埼玉県34店、栃木県7店、群馬県4店、東京都3店、合計197店体制となる。 今回、グループ会社で惣菜、米飯、サラダなどの食品製造工場を運営するローズコーポレーションと協業し、特に弁当や惣菜などの商品を多く取りそろえ、地域住民の買物不便の解消に努める…
2025.04.11
-
コンビニ3社「今期の戦略」 第2回ファミリーマート
ここ数年、発信の勢いという観点で、「ファミリーマートはコンビニで随一」と感じる人は多いのではないか。実際、同社ではそれを意図的に仕掛けている。「数多くの施策を打ち、それをあらゆるメディアで伝える」、販促の総合化とでも呼べる作戦である。今期もその方針は変わらない上、さらに進化させるとしている。 ファミリーマートのマーケティングの方針は5つのキーワードを掲げ、それに基づいたキャンペーン、コミュニケーションを実施しながら、店舗への来店を促すというもの。21年度から4年間に渡って実施してきた。 統括するのはP&Gやコンサルティングファーム、日本マクドナルドなどで実績を残してきた足立 光氏だ。足…
2025.04.07
-
コンビニ3社「今期の戦略」 第1回セブン-イレブン・ジャパン
コンビニ大手3社が今期の春夏を中心とした商品や取り組み方針の政策を発表した。それぞれ、「商品」、そして「味」が主軸である点は変わらないものの、3者3様の興味深い展開となった。 松竹梅の真ん中である「竹」について、リニューアルを含めて改めて重点を置きつつ、ワクワク感のある商品や出来たての商品も強化するセブン-イレブン(・ジャパン)、新規性のある商品、企画を次々に打ち出し、コンビニの新たな可能性を提示し続けるファミリーマート、そしてプライベートブランド(PB)を分かりやすい形に刷新しつつ、KDDIなどの資産も生かしながらさまざまな形でチャネルとしてのコンビニの可能性を追求するローソン。 個性的な企…
2025.04.03
-
イオンリテール古澤康之新社長が語る「新しい総合」が意味するもの
イオンリテールの社長にイオン執行役ベトナム担当兼イオンベトナム取締役社長を務めていた古澤康之氏が3月1日付で就任した。イオン執行役GMS担当も兼務する。直近のイオンベトナムの他、11年ほど前の2014年5月から北京イオン社長も務めるなど国際派であると同時に、18年からまいばすけっと社長を務めるなど、まさに大、小さまざまな店舗を展開する組織を率いた経験を持つ。今回、そよら入曽駅前のグランドオープンに際し、記者会見に臨み、イオンリテールやGMS(総合スーパー)に対する考えなども含め報道陣の質問に答えた。 ①若くて、高成長のベトナムから高齢化、低成長の日本へ 先月まで(社長として)イオンベトナムにい…
2025.03.24
-
そよら入曽駅前がグランドオープン、駅前の時短需要とゆったりと過ごせる施設の2つの「時間価値」を提供
イオンリテールは3月21日、埼玉県狭山市にそよら入曽駅前をグランドオープンした。「そよら」は同社がショッピングセンター(SC)フォーマットとして展開する都市型SC。2020年に名称が定められ、今回、全国では15カ所目、埼玉県では23年9月開業のそよら武蔵狭山(狭山市)に次ぐ2カ所目となる。オープン日の3月21日の9時の開店に際しては450人が並ぶなど、地域の期待の高さが伺えた。 そよらは、基本的に近隣型のテナントで構成されるネイバーフッドショッピングセンター(NSC)といえるが、特に人が集まる「コミュニティ」としての機能を重視。具体的には日常生活に必要な10の機能を想定し、直営売場と専門店を各…
2025.03.24
-
トライアルの西友完全子会社化を考察、店舗ブランドを維持する方針は「SM的?」
傘下の事業会社を通じて九州を地盤に全国的にディスカウントストア、ディスカウントスーパーマーケットなどを展開するトライアルホールディングスが、投資会社であるKKRとウォルマートから西友の株式を取得し、完全子会社化すると発表した。 3月5日開催のトライアルホールディングスの取締役会で決議された。今年7月1日の実行を予定している。取締役会当日の夕方には東京で両社の幹部が「トライアル・西友共同記者会見」を開いた。 トライアルグループは小売業として店舗展開をしているが、同時にIoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)といったデジタル技術を生かした形で「流通小売業界のデジタルトランスフォーメーション…
2025.03.18
-
独自カラーのフォーマットで、一般的なスーパーとすみ分ける 神戸物産 沼田博和社長
タピオカブームで若年層にまで客層拡大、その後はずっと好調 「業務スーパー」を日本全国に1084店(2024年10月末現在)の他、惣菜店やレストランをフランチャイズチェーン(FC)展開する神戸物産。直近の24年10月期の決算は、売上高が前期比10%増の5078億8300万円、営業利益が同11.8%増の343億5000万円と絶好調だった。同期の売上高営業利益率は前期比0.1%ポイント改善の6.8%。 実際、ここのところ、メディアなどで「業務スーパー」の名前を見る機会は確実に増えているように思える。同社の特徴ある商品開発の考え方、さらにはあえてFC展開による店舗網の拡大にこだわる理由などについて…
2025.03.17
-
売場づくり、提案次第で魚は売れる 角上魚類ホールディングス株式会社 栁下浩伸社長
年商450億円超、増収増益で好調維持 角上魚類は、鮮魚専門店チェーンとしてユニークな存在感を放っている。日本では長らく「魚離れ」が叫ばれ、消費支出も長期的に減少傾向が続いている。他の食材に比べ食べる際に手間がかかることも要因の1つであろう。調達面では世界的なインフレ傾向、円安など逆風が吹くなど、ますます魚を食べるための環境は悪化している。人件費がかかる一方でロスが出やすいなど、販売における難易度が高く、赤字を避けたい企業には売場を縮小するところも多い。 一方で、「実は魚を食べたい」という声が根強いことも指摘される。「不」を取り除けば消費を盛り上げることができる可能性はある。問題は調達と運営…
2025.03.17







