竹下浩一郎

リテール総合研究所所長『リテールガイド』編集長。1975年長野県上田市出身。中央大学文学部文学科英米文学専攻卒業後、小売業経営専門出版社の商業界に入社。スーパーマーケット経営専門誌『食品商業』編集部、チェーンストア経営専門誌『販売革新』編集部を経て2014年『食品商業』編集長就任。この間、世界最大級の食品見本市SIALパリの新商品国際審査員などを務める。20年5月ロコガイド入社、『リテールガイド』の創刊編集長就任。同10月にロコガイドがリテール総合研究所を設立、代表取締役に就任。23年1月組織改編に伴いリテール総合研究所所長に就任。一般社団法人日本惣菜協会『中食2030』(ダイヤモンド社)「スーパーマーケットにおける中食の未来」執筆の他、コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパン講師、スーパーマーケットGood Action Initiatives推薦委員なども務める。ファイナンス修士(専門職)(中央大学)。モットーは「正直であること」。

  • 2020.12.23

    ライフのナチュラルスーパーマーケット、首都圏1号店「ビオラル丸井吉祥寺店」がオープン

    ライフコーポレーションは12月19日、JR線、京王線吉祥寺駅至近にある丸井吉祥寺店(東京都武蔵野市)の1階に、近畿圏で実験を重ねてきた新フォーマットの「ビオラル丸井吉祥寺店」をオープンした。 同フォーマット1号店の靭店(大阪市西区)は2016年6月にオープン。同年3月、至近に大型の阿波座店がオープンしたことに伴い、新フォーマットへの改装という形で、「素敵なナチュラルライフスタイルを通じて、心も体も健康で美しく豊かな毎日を過ごしてもらいたい」と願うスーパーマーケット(SM)として誕生した。フォーマット名の「ビオラル」はドイツ語の「BIOLOGISCH(有機の)」と英語「NATURAL(自然)」を…

  • 2020.11.21

    ヤオコー最新旗艦店「所沢北原店」を大改装オープン、食シーン深掘りと生産性向上で年商45億円目指す

    ヤオコーの最新のマーチャンダイジング(MD)が盛り込まれた旗艦店がオープンした。2002年6月にオープンし、この間何回かの改装をしていた店舗年齢18年の所沢北原店を11月20日に大改装、売場面積は従前の662坪から806坪に大幅に拡大した。以前ツタヤがあったスペースを含めヤオコーの売場とし、ショッピングセンターの核店として高い年商規模にあった同店をさらにパワーアップさせた格好だ。 背景には競争状況の変化の他、特に周辺3㎞圏内に、ヤオコーが積極的に取り込みを図るヤングファミリーが多いこともあって、商圏シェアをアップする目的もある。また、1㎞圏内に多いシニア層のリピート利用によるシェアアップも狙う…

  • 2020.11.20

    イオンリテールの「ブラックフライデーセール」は10日間の長期開催とオンライン強化、オンラインは前年比300%超に

    イオンリテールは、「ブラックフライデー」の本セールを20日(金曜日)から開始する。開催店は本州・四国の「イオン」「イオンスタイル」フォーマット約400店。加えて、グループ会社でも、会社ごとにさまざまな企画を実施する。 「ブラックフライデー」はもともと北米で伝統的に行われているイベントで、11月第4木曜日の祝日である「感謝祭」(今年は27日)翌日の金曜日に実施されている。北米では年間で最も高い売上げを挙げる日ともされ、「黒字になる金曜日」という意味で「ブラック」としているという解釈もある。 日本でも数年前から「ブラックフライデー」と銘打った販促が始まったが、イオンリテールでは16年から始め、今回…

  • 2020.11.17

    ウォルマートが西友株式の大部分を売却、KKRが過半数、楽天は新たに設立する子会社を通じて少数株式を取得へ

    投資会社のKKR & Co. Inc.(KKR) と楽天は、ウォルマートが保有する西友株式について、KKRが過半数となる65%、楽天が小売業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を目的に新たに設立する子会社が20%を取得することでウォルマートと合意し、契約を締結した。取引における事業価値は約1725億円と見積もられている。 一方のウォルマートは西友株式を15%継続保有する。本取引によって新たな株主が加わり、日本で意思決定ができるようになる他、新たな株主が持つ専門性を活用しながらイノベーションを進めDXを一段と加速できるようになるとしている。 西友は昨年6月に中期事業計画「スパー…

  • 2020.10.31

    米国ウォルマートが「小売新時代」に向けた新たなオペレーションの店を実験

    ウォルマートは、リアル店舗を店内のお客だけでなく、オンラインのお客にニーズにも応えられるような柔軟性を獲得するために迅速に動いている。そのための実験店として、リアル店舗を売場として活用すると共に、物流センターとしても活用する方法を模索する店舗を設けることとした。 全国4店をテストセンターとして選定、従業員がよりよく、より簡単にお客に対応することを目的に新しいテクノロジーやデジタルツール、物理的な強化などを試していく。現在2店で始まっていて、今後2店が追加される見込み。 プロダクトとテクノロジーのチームは店に張り付きながら、ソリューションをプロタイプ化し、テストを繰り返すことをリアルタイムで実践…

  • 2020.10.21

    Amazon.co.jpにライフコーポレーションのストアがオープン、プライムナウ専用アプリ以外のウェブサイトなどからも注文可能に

    Amazon(アマゾン)とライフコーポレーションは2020年10月21日、Amazon.co.jp上にライフコーポレーションのストア(www.amazon.co.jp/life)をオープンした。 従来は注文がPrime Now(プライムナウ)の専用アプリからに限られていたが、今回の対象エリアのプライム会員はそれに加えてAmazon.co.jpのウェブサイトやAmazonショッピングアプリを使用しての注文も可能になる。 Amazon.co.jpのウェブサイトとAmazonショッピングアプリのトップページやメニューからライフコーポレーションのストアを選択し、注文する。 当初の対象エリアは、東京都の…

  • 2020.10.21

    無人決済店舗TOUCH TO GOを紀ノ國屋が初展開、目白駅改札外に「KINOKUNIYA Sutto」オープン

    東日本旅客鉄道(JR東日本)完全子会社の紀ノ國屋は10月16日、無人決済システムの開発を進める株式会社TOUCH TO GO(タッチ・トゥ・ゴー、TTG)が開発した無人決済システムの外部導入第1号店として、KINOKUNIYA Sutto(キノクニヤスット)目白駅店をJR山手線の目白駅改札外にオープンした。 同じ場所で展開していたKINOKUNIYA entrée(キノクニヤアントレ) 目白駅店をリニューアルする形でオープン。紀ノ国屋としは初の無人決済小型スーパーマーケットの展開となる。 「キノクニヤスット」は「スッと寄るだけで楽しい紀ノ国屋」をコンセプトとした新フォーマットとなるが、その前提…

  • 2020.10.20

    ワークマン新フォーマット「#ワークマン女子」の1号店がオープン、SNSとリアルの一体化を図る「Connected Store」の全貌

    職人などプロ客をターゲットとするワークマンを662店、プロ客6割、一般4割のWORKMAN Plus(ワークマンプラス)を226店、計888店(10月16日段階)を全国に展開するワークマンが10月16日、新たなコンセプトストアとして新フォーマットの「#ワークマン女子」をJR桜木町駅前のショッピングセンター(SC)の「コレットマーレ」にオープンした。 「女子」と銘打ってはいるが、これは「女性の比率を高める」という意志の表れであり、決して女性専用のフォーマットではない。売場では白い什器で主に女性ターゲットの商品を展開し、一方で黒い什器で男女兼用や男性用の商品を展開するなど、男性の利用も見込む。男性…

  • 2020.10.12

    地方小売企業から学ぶ:ト一屋(山形県酒田市)のローカル特性活かしたツイッター・コミュニケーション術

    ト一屋は、山形県酒田市に8店のスーパーマーケット(SM)を展開するローカルSM企業だが、ツイッターのフォロワー数が3500を超えるなど8店体制の企業としては異例の多さとなっている。ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)活用に大きな強みを持っている企業と言ってよいだろう。 同社のツイッターを運営しているのは、総務部の佐藤善友氏。同氏はSMにかかわる法規制への対応や社内報なども担当している他、地魚のおいしさや食文化を伝えることを目的に山形県が認定する「庄内浜文化伝道師」でもあり、山形大学認定の「やまがた在来作物案内人」でもある。また、ひととおり料理をこなすなど、料理についての知識も豊富だ。 …

  • 2020.10.08

    ザ・トップマネジメント「カスミ 山本慎一郎社長」: コロナ時代の先進経営をかたる _後編

    「単に決済の効率化をすることが目的ではない。常にお客さまと『つながる』ことこそが重要」 前編は、https://retailguide.tokubai.co.jp/interviews/2090/ ——「Scan & Go(スキャン&ゴー)」をグループにも導入し始める。 山本 カスミは今期中に全店、マルエツ、マックスバリュ関東は今期の下期からになると思う。同時にセルフレジも広げていて、こちらはマルエツで下期からすでに実験が始まっているし、マックスバリュ関東は来期には始まる。 セルフレジは、大体われわれの店で見ていると、平均して普通のレジの半分の時間で済む。平均値で2対1。ただ、…

  • 2020.10.07

    ザ・トップマネジメント 「カスミ 山本慎一郎社長」:コロナ時代の先進経営を語る_前編

    「新型コロナがDXを加速、新しい形の決済とオンライン事業をグループにも拡大」 ——8月も既存店売上高前年比の数値は108.6%と高水準だった。この間継続的に高い水準で推移した数値をどう見るか。 山本 8月は、今年は特殊事情。お盆で帰省されないお客さまがいらっしゃった。茨城はもともと帰省が関係ないが、われわれのお店を見ても、帰省が少なかった埼玉の店がやはり良かった。なおかつ外食、行楽もなくという中で既存店の数値が高くなった。 この間の数字を見ると3月の数字(既存店売上高前年比104.0%)は、われわれは低い方、その後も、少し売り方を考えたり、販促を変えたりしながらやってきて、とりあえずはそれほど…

  • 2020.10.03

    英国アズダの一部株式をコンビニグループ経営者と投資ファンドがウォルマートから買収

    ウォルマートは10月2日、現状100%所有する英国子会社アズダの株式の一部を、イッサ兄弟およびプライベートエクイティファームのTDRキャピタルが運営する投資ファンドが買収することで合意に至ったと発表した。 イッサ兄弟は英国のブラックバーンに本部を置き、コンビニ、ガソリンスタンドなどを運営するEGグループの創業者兼共同CEO。 今回、イッサ兄弟とTDRキャピタルは、ウォルマートが100%所有している英国事業を「事業価値ベース」で68億ポンド(約9500億円、1ポンド=約140円換算、以下同)とみなして買収することをウォルマートおよびアズダと合意、発表した。両社はアズダ株式の過半を取得する一方で、…

  • 2020.09.30

    米国アマゾンが手のひら認証「アマゾン・ワン」を開発、まずはアマゾンゴーに導入

    米国アマゾンの実店舗チームは、手のひらを用いて、非接触、かつ素早く支払いなどを済ますことができる技術の「アマゾン・ワン」を発表した。支払いだけでなく、ロイヤルティカードの提示やスタジアムなどへの入場、あるいは職場へのIDの提示といった日常的な作業についても応用可能。 このサービスは高い安全性を保つように設計され、独自に構築されたアルゴリズムと機器を用いることで手のひらによる個人の識別を可能にしているという。 当初はジャストウオークアウトのレジレス店舗であるアマゾンゴーの入店のゲートへの導入となるが、多くの小売業のPOSの隣りにある支払いやロイヤルティカードの利用などにも活用可能であるとしている…

  • 2020.09.29

    カインズがプロ特化フォーマット「C’z PRO」を開発。3SBUに基づく3つのフォーマットが出そろう

    カインズは2018年から商品部を3つのSBU(ストラテジックビジネスユニット、戦略的事業単位)制とし、「ライフスタイル」「日用雑貨」「プロ」の3SBUをそれぞれ1つの経営体として事業を推進してきた。 従来のホームセンター(HC)を担当する日用雑貨SBUに加え、ライフスタイルSBUは「スタイルファクトリー」という新フォーマットをオープンさせている。そして、今回、いよいよプロSBUが新フォーマットをオープン、3つのSBUのフォーマットが出そろうこととなった。 8月29日、神奈川県横浜市瀬谷区に会員制の建築プロ専門ショップの1号店としてC’z PRO(シーズプロ)東名横浜店をオープンし、建築プロ向け…

  • 2020.09.25

    イトーヨーカ堂が「新しい生活様式」に対応した非食品売場を開発

    イトーヨーカ堂がイトーヨーカドーたまプラーザ店の2階を改装し、「新しい生活様式店舗」として9月25日にオープンする。同店は1979年オープンで、今年で42年目を迎える。 昨年8月には特に非食品の直営売場適正化の流れの中で3階にビックカメラをテナントとして導入し、非食品売場を2階のワンフロア約800坪の売場として集約。商圏や面積の関係から住居用品と肌着などに絞り込んだ売場としていた。 2018年1月15日付の機構改革で従来の衣料事業部と住居事業部を統合し、「ライフスタイル事業部」を発足させている。「イトーヨーカ堂の食品以外、衣料品や住居関連を扱う部門」(梅津尚宏・執行役員ライフスタイル事業部長)…

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